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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
20.ヨツンヘイム
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……しゃあねぇか。───キリト!!」
シュウは大声で前を走るスプリガンの少年の名を叫び急に加速をやめる。しかし慣性によってリーファの体にはいまだ前へと進もうとすると力が残っているためそのまま前方へと大きく投げ出された。
「わあああああああ───!?」
投げ飛ばされたリーファの体を前方にいたキリトが受け止める。
唐突に投げ飛ばされてシュウに文句を言おうとすぐに振り返ると広がっていた光景にリーファは唖然とする。
シュウは左手に槍を右手に長剣を持った状態で翅を広げて三面巨人の正面を飛んだいたのだった。
───まさか!?
シュウが何をしようとしているか容易に理解することができた。リーファたちを逃がすために自分だけで邪神と戦闘を行う気だ。
「シュウ君!?」
助けに加わろうとするリーファの体をキリトが肩に担ぎ上げて再び走り出した。
「ちょ、キリト君!? シュウ君を助けないと!?」
するとキリトは大きく首を横に振るとさらに加速していく。
まさか今まで一緒に戦ってきた仲間を置いていくということなのか。そこまでキリトが薄情だとは思わなかった。
後方では、三面巨人の暴風のように振り下ろされる四本の鉄剣をギリギリでかわし続けてはいるがその動きは危なっかしくいつ当たってもおかしくない。
リーファは体を無理やり動かしてキリトの手から離れようとする。せめてリーファだけでも助けに行かなければ、そうしなければシュウは確実に死んでしまう。
するとキリトは急にブレーキをかけて停止するとくるりと振り返って、大声で叫んだ。
「シュウ───ッ!?」
その言葉を待っていたと言わんばかりの不敵な笑みを浮かべるとアイテムストレージからサブで購入した槍をオブジェクト化する。すると肩に担ぎ上げると鉄剣をギリギリで回避したのちに三面巨人の顔面めがけて槍を投擲する。まるで何かの力が加わったように一直線に突き進んだ槍は巨人の一番上の眉間に突き刺さるとライトエフェクトを発しながらHPゲージを削っていく。それは先ほどのキリトの投擲には比べ物にならないほどにHPバーの一本の二割近くを削り取っていく。邪神はわずかに仰け反る。
ありえない光景に目を疑っているとシュウはこちらへと方向転換し、翅を広げると急加速体勢へと入る。
「しっかりついてこいよ、デカブツ!!」
ワンテンポ置いてからシュウが急加速する。
怒りに狂ったような雄叫びをあげて三面巨人は先ほどよりも早い速度で迫ってくる。
───いったい、何がしたいのキミたちは!!
二人の考えが理解できずにいるリーファの元に三面巨人がほんの十五メートル前までたどり着いたその時だった。
ばきばきっ、という異質な音が響き渡った。
それは、巨人の脚が雪の下にあった氷を入れ踏み抜いた音だった。キリトが
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