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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第616話】
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を話す一夏、はぐれてる簪も心配だが、こいつはこいつで放っておくのも危ないと感じた――と。
「奇遇さネ、少年」
「にゃっ!」
そう言って声を掛けてきたのはさっきの女性だった、白猫のにゃん次郎も前足を挙げて挨拶を返してくれる。
「ヒルト、知り合いか?」
「ん、ちょっとな」
「フフッ……。 そっちの君は織斑一夏君だネ?」
「え? 何で俺の名前知ってるんだ?」
首を傾げる一夏――と、アリーシャの眼光が鋭くなる。
「さがってナ、二人とも」
「え?」
一夏がそう言った次の瞬間、女性の左腕が動く――そして聞こえる銃声より早く左腕が目視できない速さで振られ、鈍い音と共にキセルが何かを叩きつけた。
「じゅ、銃弾!?」
一夏が叫ぶ――発砲音に騒然とする繁華街、そして。
「次、くるってサ」
何度も聞こえてくる発砲音と共に弾丸を弾く女性――弾丸は明らかに俺を狙っていた、そして――。
「チッ!」
空を切る左腕――叩きつけるのに失敗した弾丸は俺の身体を貫くその手前でロザリオが反応、俺の身体を包むように防御結界が張られた。
「ふう、少し焦ったさネ。 今のうちに物陰に隠れるんだネ」
「やっぱり狙いは……俺か。 …………」
着弾した銃弾を見て繁華街は騒然となり、一様に逃げ惑う人々で道は混雑、暴走した車がビルに突っ込む大惨事が起きていた。
「な、何が起きてるんだ……?」
一夏のそんな声は叫ぶ群衆によってかき消され、俺はその間にビルの壁に張り付いて隠れる。
「助けてくれてありがとうございます! 貴女、名前は――」
「アリーシャ・ジョセスターフ。 アーリィって呼ぶといいのサ♪」
そう自己紹介するアリーシャと名乗った女性に、理解が追い付かない一夏が叫ぶ。
「い、一体、何がどうなってるんですか!?」
その言葉に反応したアリーシャ――狙撃手は狙いをアリーシャに変えて凶弾を放つも悉く叩き落とされる。
「ン? 見た通り彼の――有坂ヒルトくんの暗殺だってサ。 訊いてた話ではキミの暗殺って訊いていたんだけどネ。 ――さて、ちょいと本腰入れていくのサ!」
叫ぶと共に女性の身体が光に包まれ、粒子が装甲を形成し、失った右腕も機械義手の様にワイヤーが骨と神経を形成、人工筋肉を作り上げ、その上に装甲となって覆われていく。
「こ、これは……『テンペスタ』!?」
一夏がアリーシャの機体を見て叫んだ。
テンペスタ――イタリアが開発した第二世代機であり、第一回モンド・グロッソ準優勝者の機体にして第二回モンド・グロッソ優勝
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