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NARUTO〜サイドストーリー〜
SIDE:A
第十七話
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っぱなしだったからお尻が痛い。教室の机や椅子はすべて木製のため、長時間座っているとお尻にすごい負担が掛かるのだ。そのため生徒たちは自宅から座布団など敷物を持参するのだが、生憎マイ座布団は洗濯のため臨時帰省中。そのため今日一日は我慢を強いられる破目となった。


 母さんの手作り弁当を手にした俺は皆に声を掛ける。


「いつもの場所で昼にしようか」


「おう。じゃあ行くか」


 シカマルが弁当を片手に立ち上がると他のメンバーも次々と席を立った。


「おっ昼! おっ昼!」


「うっし! じゃあ行くか、競争だ赤丸!」


「わん!」


「……賛成だ。腹が減っては戦は出来ないと昔の忍びが言っていた」


 いつもの男子メンバーが向かう先は屋上。


 アカデミーでは昼休みになると大体の生徒が教室、屋上、中庭で昼食を食べる。そのため、屋上のベストポジションを確保するのは時間との勝負だ。


【廊下を走るべからず】という張り紙を無視して廊下を疾走する。屋上にたどり着くと、そこには既に何組かの生徒たちがエリアを陣取っていた。


 一瞬出遅れたかと思ったが、女子たちがすでに場所を取っておいてくれていた。二つ並ぶベンチに汐音とクーちゃん、ヒナタ、いのがそれぞれの弁当を持参して腰掛けている。俺たちも近くの適当な段差などに腰掛けた。


 アカデミーの屋上はそこそこ広く、長椅子もいくつか設置されている。日当たりも良いため俺たちはいつもこここで昼食を摂っているのだ。


「――いただきます」


 食材に感謝の念を込めた祈りの言葉を捧げ、手を合わせて深く頭を下げる。サバイバル修行を経てすっかり習慣ついてしまった一連の行動にシカマルたちが声を潜めて話し合う。


「おい、ハルトのやつどうしたんだよ?」


「なんかすごく深々と頭下げてるね……もぐもぐ」


「……食材に感謝する姿勢はいいことだ。だが、以前はあそこまでではなかったと記憶している」


 シカマル、チョウジ、シノの声にヒナタとイノの声が加わった。


「う、うん。なんかちょっと様子が変、だよね……」


「でもこういうハルトもいい感じよね〜!」


 ヒナタに変って言われてちょっとショック……。そういえばここでは食事の前の祈りというか、食材に対する感謝の言葉ってないんだよね。


 そしていのさんがナチュラルに俺を持ち上げてくる。好意を寄せてくれているのは分かるけど、告白されたわけじゃないから拒絶しにくいんだよね。うーん、男としては好かれるのは嬉しいけど……辛いぜ。


 巾着袋から取り出したお弁当はチョウジのそれと比べると一回り小さいが二十センチ四方の二段重ね弁当だ
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