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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第615話】
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たっくんが俺の肩を掴む。


「おいおいおい! ヒルト! この子達もヒルトの知り合いなのかよ!?」

「うぉぉっ! 何でヒルトばっかり可愛い子が集まるんだよぉ!!」


 たっくんと信二の魂の叫びが観光街に木霊する、セシリア達も目をぱちくりさせて見ていた。


「ヒルトさん、お知り合いの方ですの?」

「そういやセシリア達って初めてだっけ? 俺も記憶が曖昧になってるが一応。 此方が成河拓斗、通称たっくんで此方が佐々木信二」


 そう紹介するとたっくんは目をキラキラさせて――。


「はっじめましてー♪ 僕、成河拓斗っていいます♪ 有坂君とはマブダチで、中学まで一緒だったんですよ!」

「ふむ、キミのご友人は面白い方だね」

「そうですよ! 良かったら緑髪のお嬢様、このわたくしめと京都でデート等でも……」


 たっくんのそんな誘いにエレンは――。


「いや、すまないがこれから私達全員ヒルトと約束があるので申し訳ないが断らせてもらうよ」

「ガーン!!」


 ガクッと膝から崩れ落ちるたっくん――何かいつも通りの光景だ。


「信二、悪いけどたっくん頼むよ」

「お、おう。 ほら、傷は浅いぞ。 まだ京都の舞妓はんをナンパしてないだろ、傷付くには早いぜ?」

「……ぅぅ……だってよぉ、ヒルトの周りばっか可愛い子いるじゃん、いるじゃんよぉ……」


 そんな二人のやり取り、だが少し前から気になるのは人力車の運転手だった。

 肩で息をしている赤髪の運転手――。


「あれ? 見覚えあるって思ったら確か五反田弾君じゃなかった?」

「え? ……あ、ああ! 確か一夏の友達の有坂ヒルト君!? よ、よお!」


 一夏の友達の五反田弾、何故京都に居て人力車引いてるのかわからないから聞いてみる。


「五反田君は何で京都に? てか何で人力車引いてるの?」

「ち、ちょっとバイトでな。 それでそっちの金髪のお嬢様が文化祭に来ていた俺の事を覚えてたらしくてさ。 とりあえず捕まってこうしてるわけ、なはは」

「そうなんだ」


 セシリアを見ると小さく頷く――そしてラウラが割って入る。


「ヒルト、いつまでも話していては埒があかない。 早く乗るんだ」

「え? ……この人力車、大きめだが三人が限界っぽくないか?」


 見ればセシリア、ラウラ、エレンの三人でぎゅうぎゅうな人力車――と、セシリアが五反田君に告げる。


「これは今から四人乗りになりましたの、そうですわよね、五反田さん?」

「は、はぃ……」


 小さく頷く五反田君、まあ本人が良いって言うなら良いが……俺の乗るスペースない気がした。


「ヒルト
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