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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
73路チュー
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に死滅させられている)に気を使いながら、保有する全兵力を持って滅ぼす。
 恒星間航行技術と惑星の移動技術まで持った存在と、ロケットで宇宙に辿り着いたばかりの人類では戦争にすらならない。
 今まで一切反抗しないヘタレだと判明して、天使を追い払って嘲っていた新人類は、自分たちが人類以外の化け物に改造されてしまい、旧人類と5パーセントほど遺伝子が違う亜人になった途端反攻作戦を開始されるとは思わなかったので、せいぜい屠龍君でも作ってから死に絶えた。
 この時亜人を材料に病原菌が憑依して変化させられたのが生物兵器の魔獣や妖魔で、新人類は自分の隣人や同僚に喰われて死んだ。
「私達は所詮作り物、いつでも棄てて入れ替えができる魔族…」
「そう卑下したものではない、お前の結論どおり「天使は神に似せて亜人を作った」で正解だ」
 ウィズは「何故そんなことまで知っているの?」とは思ったが、相手は天使なので問わなかった。

 戦いでは天使の軍勢を追い返せたが、魔王城の全員が自分たちは人間を元にして創られた作り物で、いつでも生殺与奪が可能な家畜だと知った。
 さらに月そのものが接近していて、大洪水で洗い流されて死ぬべき運命なのも知らされた。
「サッキュバスにだけはあの星、セレスを与えて移住させた。お前達の遺伝も少々加算されている。間接的ではあるがお前達は生き残れた。あのセレスでカズマ様の子を産み、新しい人類として生き続けるのだ。ただ、サッキュバスの子孫が狂い出すまでドラゴンや竜族の出番はないので、ここで死んで欲しい」
「「「なっ……」」」
 天使は全てを語ってくれたが「お前達は知りすぎた」とでも言いたげに、全員の命を求めてきた。
 本来ならドラゴンなどの魔族、上級種が人類を制圧して、永く圧政を行って罪人の管理もして地獄の獄吏として奴隷を苦しめ、長い平和?が訪れるのを待っていた天使だが、思わぬ所で新しい品種の種を手に入れ、現在の箱庭を全部ひっくり返してでも新しい種を育てて、魔族の支配を必要としない平和な箱庭を作成しようと思っていた。
 現生人類では初めて、魔王城で全生物に向かって死刑宣告が行われた。

 ベルゼルグ王国
「アクアさ〜〜〜ん、タスケテ〜〜〜〜っ!」
 まだ治療呪文を習っていなかったカズマは、目の前で両腕切断されて、石鹸工場に並ぶように言い渡された親父さんを救うためにアクアを召喚した。
「「もう、仕方ないんだから、今度だけよ」」
 言葉をハモらせながら治療呪文を唱えた二人のアクア。力も拮抗して一歩も譲り合わなかったので、親父さんの腕は合計四本。ドラゴンみたいに腕がありながら翼もあるような、楽しい生き物に変化させられて膝を着いて腰を抜かした。
「う、腕が? 元に戻って二本増えて全部自由に動いて… こりゃあ仕事が捗るな、って違うだろっ!」
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