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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic39おかえりなさい〜Rebirth〜
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「しょうがないか〜」」
そう言って肩を竦めた姉様とアン。姉様が「じゃあ今日はもう解散」と指をパチンと鳴らすと、デルタ達の服装が見慣れた制服に戻った。彼女たちは「はあ〜〜」と長い溜息を吐き、その場にペタリとへたり込んだ。
「ではゼフィ姉様。またいずれ!」
姉様の右手を取って甲にキスをし、手を振り合いながら廊下へと出る。ここは3階だ。階段を使うのもまどろっこしい。両開きの窓を外に向かって開け、地上を見下ろせばすぐに「お、発見!」お目当ての人物を見付けた。窓枠に手を置いて「よっ」と飛び降り、花壇を踏まないように着地する。
「っ・・・!」
花壇に咲き誇っている花々にジョウロを使って水遣りをしている彼女は俺を見て、「久しぶりだな、ルシル」と笑顔を浮かべて挨拶をしてくれた。
「ああ、久しぶりだな。・・・10年も待たせてしまって本当に申し訳なかった。リインフォース・アインス」
ロストロギア・“夜天の魔導書”。初代・祝福の風。名をリインフォース・アインス。アギトも見つけた。あとは君が八神家に戻ってくれば、すべてが元通りとなる。俺の“界律の守護神テスタメント”としての人生が終わるまでに、やっぱり君だけははやて達の元へ帰してあげたかったんだ。間に合って良かったよ。
「迎えに来たぞ。帰ろう、はやて達のところへ」
アインスの今の服装は園芸で汚れても支障の無い、Tシャツとサロペットパンツと麦わら帽子、それにエプロンと軍手という完全武装。そんな彼女に俺は手を差し出た。
†††Sideルシリオン⇒はやて†††
これは夢やってすぐに判る光景が目の前に広がってた。茨に拘束された子供の頃の私、今は亡きリインフォース・アインス。そんでアインスに殴り飛ばされたナハトヴァール・アウグスタ。
(これは10年前、闇の書から夜天の魔導書へ・・・本来の姿へと戻った・・・あの日)
幼い私が拘束された茨から解放されて落下するんやけど、アインスが抱き止めてくれた。そんで激昂したアウグスタを、シグナム達の魔法や技を使って迎撃。血の色に染まってた世界が一変して、星空の海となった。そんであの、私とアインスにとって決して忘れられへんやり取りや。
『災厄撥ねし魂・導き果てぬ絆・希望の守り手、シュリエルリート。これまで多くの災厄を撥ね退けてきてくれたその気高い魂にありがとう。わたしらとの出逢いまで果てること無く導いてくれたこの絆にありがとう。わたしらの未来に光を灯してくれる希望を守ってきてくれたその手にありがとう。かつての主、オーディンさんから与えられたその名を今ここに空へと返上する。そして、新たな夜天の主の名において、汝と魔導書に新たな名を贈る』
ルシル君に名前を考えるように言われた時からずっと考えてた名前。幼い頃の私に考え付ける名前
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