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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第614話】
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 箒が止めるも一夏は強行、火力は確かに上がったのだがぼや騒ぎにまで発展、消防車が来る事態に。

 勿論焼き芋はおじゃん、更に織斑先生に怒られ、親にも怒られたという苦い経験をしたらしい。


「――という事があったのだ……。 あの時の千冬さんの怒りも忘れられないがやはり親に怒られたのが堪えた……」

「……てか子供だけで火を扱うのがアウトだな。 一夏はバカだと思ってたがやっぱりバカだな」


 そう俺が言い、鈴音小さく頷いて箒に――。


「一夏はバカなのよ。 アタシも箒と同じ様な事があったわよ。 焼き芋じゃなくて焼き栗だけどさぁ」


 鈴音が話始める、小学校の高学年の頃にやっていた清掃ボランティアで落ちていた毬栗を見つけた一夏が――。


「これ、焼いて食べようぜ!」


 いくら高学年でも教師が居ない所で火を扱うのは良くない。

 という事で鈴音以外の生徒は皆反対したとか――鈴音が賛成したのはやっぱり当時一夏の事が好きだったからのと焼き栗を食べたい欲求に負けたからだとか。


「一夏、せめて火を消す水用意しないと――」

「いいって、ちゃんと見てるんだしさ」

「……わかった」


 惚れた弱味という奴だろうか、不安はあったものの鈴音は頷き一夏は落ち葉を燃やすのだが此処でさっきの箒の時と同様に――。
「何か火力が足りないなあ、落ち葉もっと入れようぜ!」


 その後、案の定ぼや騒ぎとなり場は騒然、勿論焼き栗はアウト、早とちりした生徒が消防設備にある警報ボタンを押し、学校全体がパニックになり消防車が来る事態に。

 その後教師からきつく説教され、織斑先生にも怒られ、鈴音に至っては両親二人からも怒られる始末。


「――って訳よ……。 もう二度とやらないわよ、焚き火なんて……」


 昔を思い出したのか鈴音の表情は暗い。

 今の鈴音の話だが俺達が通う小学校の全校集会で話題になった、子供だけで火を扱う事は決して無いように――と。

 花火する子はいたが流石に焚き火なんて思うやつはいなかった。

 軽く鈴音の頭を撫でると、僅かに表情が和らぐ。


「……わかった事はもう一夏と火遊びしたらダメって事だな、二人は」

「そう、だな」

「絶対にやんないわよ……二度とね」

「うん、多分今やっても同じことしそうだもん」


 そんな事を話されてるとは露知らず、サイン攻めにあってる一夏は暢気にくしゃみをする始末。


「……せっかく集まったのに話だけってのもあれだな。 鴨川バックにこれで撮るか?」


 そう言って携帯を見せると一同は――。


「良いじゃん、鴨川のせせらぎを聞きながらアタシ達を撮ろうなんて」


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