第五章
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「そうしていってもね」
「いいんですね」
「部として正式にですね」
「そうしてもいい」
「これからは」
「ええ、そうなったから」
まさにというのだ。
「宜しくね」
「わかりました」
部員達は頷いてだ、そしてだった。
実際に路上ライブ、学園の内外でそれをしていく様になった。それは勿論未可子と奈津美も同じでだ。
この日は放課後に高等部工業科の中庭で二人でギターを奏でて歌った、そして休憩の時にだ。
未可子は奈津美にだ、タオルで汗をかきつつこんなことを言った。
「いや、いいわね」
「こうして外でやるのもね」
奈津美もタオルで汗を拭きつつ応える。
「いいわね」
「試しにはじめてみて」
「それがよくて」
「部長さんにもお話したら」
「部全体でやることになって」
「学校の中でも出来る様になって」
それでというのだ。
「よかったわ」
「本当にそうね」
「あれよ」
奈津美は未可子に笑って言った。
「何でもやってみる」
「まずは」
「そう、そしてね」
「それがよかったらやってみる」
「やっていないことでもね」
「あえてよね」
「やってみてね」
そしてというのだ。
「それがよかったら続ける」
「そうしてみることね」
「何か私達演奏とかは部室とかライブの場でだけやる」
「そう思い込んでたわね」
「そんなところあったわね」
「どうにもね」
誰も何も言っていないがだ。
「けれどそれをね」
「あえて破ってみてね」
「やってみる」
「そうすれば時として新しい道が開けて」
「部活にしても活動が広がるのね」
結果としてそうなるというのだ。
「いや、いい結果が出て何よりね」
「部活でね」
「じゃあ私達もね」
「路上ライブ続けていきましょう」
「二人でね」
笑って話す、二人にとっても駅前や公園でライブをすることは二人にとって実にいい結果をもたらした。そしてこの日は大学の工学部の校舎の近くで演奏をして歌った。それもまた楽しいものだった。
ストリートミュージシャン 完
2017・5・13
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