暁 〜小説投稿サイト〜
ヴァンガードG ネクステージジェネレーション Re:start
turn:1 秘めた力
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合入ってるし、練習相手ぐらいにはなってやろうと思って」
「ふふっ、お姉さん思いなんだね、私ひとりっ子だから、なんだか羨ましいな」
「………べっ!べつにそんなんじゃねえよ!」
「(うわっ、気づくの遅っ………)」
ミライの言葉に赤くなる少年だったが気づくまでに随分間があった
口は悪いがどこか抜けてるところがあるようだ
「私と同じくらいかな?名前は?学年は?」
「………東海林タツマ、小6」
「ああ、じゃあ私の一つ下だね」
「じゃああんた中1?姉貴と同い年だな」
「ってあれ?今東海林って言った?」
「………それが何か?」
「お姉さんの名前ってもしかしてタツミ?」
「そうだけど………知ってんの?」
「知ってるも何も、同じクラスだもの」
「ふーん」
ミライの言葉に興味なさげに視線を泳がせるタツマ
そのまましばらく沈黙が続いた
「あのさ、もう初めていい?」
「あっ、悪い、忘れてた」
「目の前にいるのに忘れるって………」
ちょっと凹んだミライだったが気を取り直して説明を続ける
「私たちの戦いの舞台は地球によく似た惑星、クレイ、私たちはこの世界では何の力も持たない霊体、だけど、そんな私たちに力を貸してくれるのが、ユニットたち」
そう言って自身のデッキから一枚抜き取ってフィールドの中心に置くミライ
「ヴァンガード、導くものとして、私たちはクレイに降り立ち、ユニットたちを勝利へと導く」
「そう言うのあんま興味ないから別にいいんだけど………面倒だから聞いてるふりしとくか」
「声に出てるわよ〜」
ちょっとカチンと来つつ説明を続けるミライ
「えっと、デッキの中からカードの左上の数字、グレードが一番低い0のカードを一枚選んで同じように裏向きで置いて」
「確かそれ用のカードがあるんだよな………っと、これか?」
タツマもミライを真似て取り出した自身のデッキから一枚抜き取っておく
「ファーストヴァンガード、最初に力を貸してくれるユニットよ、ここからどんどんユニットを成長させていって勝利を目指す、それがヴァンガード」
ゲーム開始のために必要な手札5枚
まずは互いのデッキを一度交換してシャッフル
そして山札の上からその5枚を引いて先攻後攻の決定
「本当はじゃんけんで決めるんだけど、説明する都合があるから私が先にやるわね」
「ああ、構わないぜ」
「じゃ、まずはゲーム開始前の引き直しから」
「引き直し?」
ミライの言葉にタツマは首を傾げる
「そう、さっきも言ったようにこのゲームは少しずつレベルアップしていくゲーム、だから必要なカードを手札にそろえるんだけど、毎回きれいにそろうとは限らない、だからゲーム開始前に、こうして、一度だけ引き直して、必要なカードをそろえる準備をするの、手札にグレード1から3が一枚ずつそろうようにする
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