第三章
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「まあそうなるよな」
「そうよね」
美稀も同意して頷く。
「正直迷惑だから」
「お店にとってはな」
「だからこうなるわよね」
「そうよね」
「まあそれでもな」
「ええ、中に入りましょう」
そして店の中に入って二人はこの時はカレーライスを注文して食べた、二人はライスカレー派ではなくこちら派だった。
しかし洋食屋の後で同じ商店街の喫茶店にコーヒーを飲みに入るとだった。
あの客達がいてテーブルに座って言い合っていた、その議論は同じだった。
「あの人達今はここにいるのね」
「ああ、言ってることは同じだな」
美稀も洋佑も彼等を見て言う。
「カレーライスかライスカレーか」
「言い合ってるわね」
「そういえばな」
ここでだ、洋佑は美稀に言った。
「このお店もカレーあるな」
「そうよね」
「だからか?」
「ああして言い合ってるの」
「何ていうかな」
洋佑は眉を顰めさせてだ、彼等を見て言った。
「迷惑だな」
「そうよね」
美稀も同意だった、表情にもその感情が出ている。
「物凄く」
「どうしたものだろうな」
「あっ、お店の人が行ったわ」
見れば店の若いウェイトレスの娘が彼等のところに行って注意した、そのうえで静かにさせた。
「黙ったわね」
「そうだな」
「まあ言われて黙るだけね」
「ましだな」
「そうよね」
その分だけというのだ。
「本当にそれだけ」
「そうだよな」
「じゃあ今から」
「コーヒー飲むか」
「そうしましょう」
二人は話をしてだ、そのうえでだった。
コーヒーも楽しんだ、二人はここでこの話は終わったと思ったが。次の日彼等が隣の商店街の食堂に入るとまた彼等がいて議論をしていた。
「また?」
「あいつ等いるな」
「そうよね」
「困ったな」
「というか隣の商店街にも来てるね」
「あの連中な」
「この食堂にもカレーあるし」
美稀は何故彼等がいるのかここでわかった。
「それでなのね」
「来てな」
「言い合ってるのね」
「見たら全員カレー食ってるな」
「喫茶店でも洋食屋さんでもそうだったわね」
「何処でもカレー食いながらか」
「言い合ってるのね」
カレーライスかライスカレーかとだ。
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