暁 〜小説投稿サイト〜
提督していない提督による騒がしい日常
番外編、飛龍(2Pカラー付き)との結婚秘話
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ね...」
ちなみに一緒にいる空母は五航戦の御二方
騒がしく開かれたドアに遅く反応した飛龍はなぜか俺の読書用のメガネを着けて振り返る
「このインテリ飛龍になにか御用?」
「提督との結婚の話、提督に言っていいか聞いてこいって言われたの、いいよね?」
「私も同席するのが条件ね」
そう飛龍は了承した
「提督、教えて!!」
俺はため息を吐きながら腹を括った
「わかったよ、教えよう」
「あれは、2年くらい前だったかな?」
〜2年前〜
いつも通り、朝5時に起きる
執務をやって朝礼、また執務、と無茶な生活を続けていた
休む時間はない、艦娘達には休んでくれと言われていたが今頃休むわけにはいかなかった
自分でも無茶をしていることを知っていてもなお、休むわけにはいかない
そんな時間はない、と言い聞かせて無理をしていた
とある日の朝礼
「今日は第一艦隊は出撃は無し、第二は演習を、第三と第四はいつも通りで頼む」
俺は指示を与えて仕事に戻ろうとするが足がおぼつかない
目眩もする、力が入らなかった
薬の効果も薄くなり、飲んでもさほど変わらなくなってきていた
飛龍がなにやら焦っている
なんだ...?なにも聞こえねぇ
その刹那、俺は足がもつれ、うつ伏せに倒れた
起き上がる力もなく、意識が朦朧としていた俺はそのまま意識を闇に落とした
次に目が覚めて目に入ったのは見慣れぬ天井
体を起こすと、額にあったひんやりとしたものが懐に落ちた
絞ったタオル...
ふと思った瞬間、倦怠感と頭痛がすこしだけ来た
「だいぶ楽になったな」
俺はベッドから出ようとした時、ドアが開いた
飛龍がこちらを見るなり持っていた水の入ったタライとタオルをどこかに投げ捨てて俺に飛びついてきた
「提督...起きてくれて良かった....もう起きなかったら、私は...」
「ごめんな飛龍、心配かけたな」
暫く飛龍をあやしていると泣き疲れたのか安心したのかそのまま寝てしまった
飛龍をベッドに入らせ、ベッドから出ようとするとまたしてもドアが開く
「ん?提督、起きたのね」
霞は素っ気なく言って地面を見た
「これはまた盛大に...まあいいわ」
びちゃびちゃの地面を見てそう言った
「そういえば俺が倒れたあとってどうしたんだ?」
霞は呆れながらに答える
「あんたねぇ...まあいいわ、指示は伝えたでしょ?あれの通りにやらせたわ」
「そうか、なら良かった」
俺はベッドを出て
「さて、仕事っと...」
「休みなさい」
「無理だな」
俺が短く拒否すると霞は俺の体を軽く押す
俺は踏ん張れずにその場に座り込んだ
「そんな体でどうすんのよ、寝てなさい」
「じゃあ誰が」
「私と曙でやってるわよ、それぐらいならできるわ」
そっか、ならいいんだけどよ...

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ