SAO:tr1―双子の兄妹―
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日、私とクラインは無邪気にこの世界を堪能していた。訳あって、兄であるキリトは経験と知識を持っている故に達観している事があったけど、そんな私達を見守る様にどこか楽しんでいる様子が伺えた気がする。
どこまでも広がる草原で私達が楽しみを満喫。気がつけば、辺り一面に夕陽色に染め上げられていた。
「しっかしよ……ここがゲームの中だなんて、信じられねぇよ。これを作った奴は天才だ……もう俺は思い残す事はないかもしんねぇ」
「たく、大げさだな」
「でもキリト、大げさにならないのは無理はないんじゃない? この景色を見ていると……自然とそう思えるよ」
私達は戦闘する事を一時中断して、四方に広がるフィールドを眺めていた。どこかの海外にありそうな、見ていて気持ちい光景を現実の様に見ている。
クラインが大げさに言うのもわかる。何もかも幻想に見えるんだから。夕陽があまりにも輝いているせいかもしれないのあるけどね。
「まあ、キリトはフルダイブに慣れちゃったから、あんまり感動はしないかもしれないけどね」
「いや、別にそんな事ないけど……そういえばクラインはキリカと同じ、ナーヴギア用のゲーム自体も、このSAOが初体験なんだっけ?」
ちょっと、なんで話逸らすの?
「おうよ。といっても、SAOが買えたから慌ててハードも揃えたって感じだな」
初回の出荷分はたったの一万本。しかも限定千人のベータテストの応募の時点で十万人ぐらい殺到したそうだ。当然、一万本あったSAOは瞬時に完売された。
こうして今、SAOが遊べるのも幸運でしかないと思う。
もしかしたら一生分の幸運を先払いしてしまったのかもしれない。
「じゃあ、僕と同じだね」
「なんだキリカもか。たった一万本の狭き門を潜り抜けたんだな、俺達はラッキー組だな。ま、それをベータテストに当選しているキリトの方が十倍ラッキーだけどよな」
「まあ……そうなるかな」
私は兄妹故に知っていたけど、クラインは兄ことキリトがベータテストを受けたと見抜いたのは、兄の迷いない行動を見てベータ経験者だと見当つけていたからだ。そこで兄に私と同様にレクチャーしてくれたと頼んできて今に至っている。
「なぁ、キリト。ベータの時はどれくらい行けたんだ?」
「二ヵ月で八層までしか行けなかったよ。でも今度は一ヵ月もあれば十分だけどな」
気軽にかけたクラインの問いに、兄は不敵な笑みを浮かべて答えた。
ソードアート・オンラインの舞台となり世界となっている浮遊城『アイングラッド』
全百層に構成され、一層ごとにダンジョンとフロアボスが設置している。
現時点では一層でしかいられないけど、その上の層に行くにはその層のフロアボスを倒さないと先へ進めない。私達プレイヤーの役目は百層を目指す事
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