第24話
[6/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
手を出したら、メンフィルと敵対する事になるし。あの人達がいる間は”革新派”、”貴族派”共に煮え湯を飲まされたみたいだよ?あの人達は”市民を護る為”に平気でボク達の事情に突っ込んできて、邪魔したし。」
「お願いしますから、そういう事は言わないでください、ミリアムちゃん………」
「ハハ、彼女達のエレボニアでの活躍は私の耳にも届いていたが、”革新派”どころか”貴族派”にまで煮え湯を飲ませるなんてね。」
「父君の名声も考えると、まさに”英雄一家”ですな。」
ガイウスは驚き、ジョルジュは複雑そうな表情で呟き、ミリアムの言葉を聞いたその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中クレア大尉が疲れた表情で指摘し、オリヴァルト皇子とアルゼイド子爵は苦笑していた。
「――で?リィンに”ロード”の称号が与えられた事はわかったけど、”グレイロード”ってどういう意味よ。」
「セ、セリーヌ。」
「”グレイ”は”灰色”を意味する言葉ですが………」
セリーヌの疑問にエマは冷や汗をかき、クレア大尉は考え込みながら呟いた。
「その名の通りよ。グレイ―――”灰色”は白と黒が混ざった色。白と黒―――つまり今回の戦争で”優しさ”を示す”光”と”厳しさ”を示す”闇”、両方の側面を併せ持つ”ロード”であるリィンお兄さんに授ける称号としてピッタリでしょう?」
「それは…………」
レンの指摘にオリヴァルト皇子は複雑そうな表情をし
「それと確かユミルで”蒼の深淵”はリィンお兄さんが動かす事ができる”騎神”は”灰の騎神”と呼ばれている事を教えたそうね?その件も考えるとリィンお兄さんにつける称号に”灰色”は欠かせないでしょう♪」
「そういや、そんな事も言っていたな……」
「姉さんはユミルでリィンさんが起動できる”騎神”の情報まで教えたのですか………」
「ったく、自分が”導く”訳でもない癖に何でそんな情報まで与えたのかしら、ヴィータは。」
レンの説明を聞いたトヴァルは考え込み、エマは驚き、セリーヌは呆れた表情で呟いた。
「え、え〜と………俺自身は今の軍位や称号は正直、分不相応だと思っているから正直気にしないでくれるとありがたいんだが………」
その時リィンは疲れた表情で自身の意志をアリサ達に伝えたが
「クスクス、今回の両帝国間の戦争を早期に和解という形で終結させた事でメンフィルとエレボニア、両方にとっての”英雄”さんが今の地位を”分不相応”だなんて、嫌味にしか聞こえないわよ、リィンお兄さ―――いえ、ロード=リィン♪」
レンは小悪魔な笑みを浮かべてリィンに指摘し、リィンをからかっているレンの様子にその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「う
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ