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英雄伝説〜灰の軌跡〜
第24話
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帝国からリィンお兄さん個人に対してある”称号”を与えられたのよ?」

「レ、レン皇女殿下、わざわざその件まで言わなくてもいいと思われるのですが……」

「”称号”、ですか……?」

「……まさか。彼もエステル君の時のように”ロード”の称号を与えられたのかい?」

レンの説明にリィンが冷や汗をかいて指摘している中ジョルジュは不思議そうな表情で首を傾げ、ある事に気づいたオリヴァルト皇子は驚きの表情でレンに訊ねた。

「大正解♪――――”灰の君主(グレイロード)”の称号をメンフィル帝国はリィンお兄さんに授けたわ♪」

「な――――本当にリィン特務准将殿は”ロード”の称号まで授けられたのですか!?」

オリヴァルト皇子の疑問に答えたレンの答えを聞いたラウラは信じられない表情で声を上げ

「えっと……その”ロード”ってどういう意味なのかしら?ラウラは随分驚いているようだけど………」

「―――”ロード”とは爵位を持つ方の称号の一種であり”主”または”支配者”を意味する言葉でもあります。その事から、上流階級では”ロード”の称号を持つ方は王族同然の存在として扱われています。」

「なっ!?王族同然の存在として扱われているだって!?」

アリサの疑問に答えたシャロンの説明を聞いたマキアスはそれぞれ驚きの表情で声を上げた。



「おいおい……って事はメンフィルから”ロード”の称号を貰っているエステルも上流階級の中では相当上の存在だったのかよ………」

「正直信じたくはないけどそうなのでしょうね………ったく、よくあの娘は”ロード”の称号をあんなぞんざいに扱えるわよね……」

「?トヴァルさんと教官は他にも”ロード”という称号を持つ人と知り合いなのか?」

「二人が言っている人は多分遊撃士でありながら、貴族でもある”ブレイサーロード”の事だと思うよ〜?」

「ええっ!?”ブレイサーロード”って言ったら……!」

「遊撃士にして自らの実力で貴族の爵位を手に入れたある意味反則的な存在にして、平民にとっては”六銃士”クラスに見られている権力者すら逆らう事ができない無敵の英雄だね。」

それぞれ疲れた表情で溜息を吐いているトヴァルとサラ教官の様子が気になったガイウスの疑問に答えたミリアムの答えを聞いたトワは驚き、フィーは真剣な表情で呟いた。

「凄いな…………自らの実力で貴族になったなんて………」

「”血統主義”のエレボニア帝国では考えられない事だね…………」

「”ブレイサーロード”と”ブレイサーロード”と同じように貴族の爵位を持っている”黄金の百合”にはボク達……というか”貴族派”と”革新派”の両方にとってとんでもなく厄介な存在だったんだよね〜……何せ二人はメンフィルの後ろ盾があるから下手に
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