第24話
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対して優しさと厳しさを見せたリィンお兄さんだからこそ、エレボニアの内戦を終結させる”特務部隊”の総大将として相応しいのよ。」
「『リィンさんが今回の戦争で、エレボニアに対して優しさと厳しさを見せた』……ですか?」
「”優しさ”は恐らく故郷が襲撃され、父親が重傷を負わされたにも関わらず両親の為に今回の戦争を和解へと導いた事やユーシスを助命した事で、”厳しさ”はアルバレア公と”総参謀”を殺害した件かしら?」
オリヴァルト皇子の質問に小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの答えを聞いたエマは不思議そうな表情をし、セリーヌは真剣な表情で自身の推測を口にした。
「正解♪そこに”厳しさ”に付け加える形になるけど………実はオーロックス砦を制圧した時にユミルを襲撃した張本人である猟兵達がいたのよ。」
「何ですって!?」
「ユミルを襲撃した猟兵―――”北の猟兵”か……!」
レンの説明を聞いたサラ教官とトヴァルはそれぞれ血相を変え
「ええ、その”北の猟兵”よ。戦闘終了後に勝ち目がないと悟ってオーロックス砦に隠れていた”北の猟兵”達が降伏を申し出てね……で、リフィアお姉様がリィンお兄さんをその場に呼んでリィンお兄さんにユミルを襲撃した張本人である”北の猟兵”達の処遇を任せたんだけど………何とリィンお兄さんはエリゼお姉さんと一緒にその場で降伏した”北の猟兵”達を一人残らず”皆殺し”にしたのよ♪」
「!!」
「み、”皆殺し”って……!」
「しかも降伏した人達を殺すなんて………」
「…………そなた達が降伏した猟兵達を殺害した理由はユミルの件に対する”報復”か……?」
レンの答えを聞いたサラ教官は目を見開き、トワは信じられない表情をし、ジョルジュは不安そうな表情でリィンを見つめ、アルゼイド子爵は真剣な表情でリィンとエリゼを見つめて訊ねた。
「はい。金の為に郷を襲い……父さん達を傷つけておきながら、自身の命の危機に陥ると命乞いまでした身勝手さはユミル領主の子供として………父さんと母さんの子供として、絶対に許せませんでしたからアルバレア公が雇っていた”北の猟兵”達は一人残らずこの手で斬りました。」
「私達が処刑した”北の猟兵”の中にはユミル襲撃に関わっていない者達もいましたが、彼らと同じ穴の狢であるその者達も同罪ですからその者達も一人残らず処刑しました。」
「………ッ!」
「サラ…………」
「……………」
リィンとエリゼがアルバレア公爵が雇った”北の猟兵”達を皆殺しにした理由を知ったサラ教官は唇を噛みしめて顔を俯かせて身体を震わせ、その様子に気づいたフィーとトヴァルは辛そうな表情をした。
「うふふ、故郷や両親が傷つけられたにも関わらず、故郷や両親を傷つけたアルバレア公爵
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