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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第612話】
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 そう言って携帯を取り出し画面をスクロールさせて俺にページを見せてきた。

 内容は【世界のラファール・リヴァイヴ展】――そういやニュースでやってたな。


「成る程、ラファール・リヴァイヴ展か」

「うん。 ヒルトはどうしてここにいるんだい?」

「……一応来週の修学旅行の視察」

「視察……? ……そっか、何か事情があるんだね。 ……何かはわからないけど、僕で良かったらいつでも力になるから」

「ああ、ありがとうな。 成樹、会えて良かったよ、ちょい美冬達を待たせてるからもう行くよ」

「フフッ、それじゃあ待たせちゃ悪いね? じゃあヒルト、また連絡するよ」


 そう言って成樹は手を振った――まさか成樹とここで会うとは思わなかった。

 思わぬ巡り合わせに感謝しつつ、遅れた分を取り戻すため走って向かった。


「……彼は……ふむ、成る程」


 ヒルトが去った後、笹川成樹を見る仮面の男ウィステリア・ミスト――京都には似合わないその仮面姿は目立つのだが本人は気にしていなかった。


「もう、こんなときぐらい仮面外したら良いのに」

「すまないなシャルトルーズ。 あまり表立って私の顔を晒したくないのでね」

「……まあ良いけど。 ウィステリアの姿見たら、直ぐに女の子が寄って来ちゃうもんね」

「……ヤキモチかね、シャルトルーズ」

「……むぅ」


 認めようとしないのか僅かに視線をそらして膨れたシャルトルーズ。


「……大丈夫だ、私にはキミ以外の女性は映らないのでね」

「……もう、口が上手いんだから」


 少し唇を尖らせるも、シャルトルーズは頬を紅潮させて微笑んだ。


「……さて、まだ調査は途中だ、行くぞシャルトルーズ」

「あっ、うん!」


 ウィステリア・ミストとシャルトルーズの二人もヒルトや成樹とは反対側へと消えていった。
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