無印編
ジュエルシードを求めて
過去からの来訪者
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なりにメリハリをつけて毎朝行われていた。
場所は変わって月村邸。取り合えず目に入るのは猫、メイドさん、そして猫だ。
「フカーッ!!」
「…………」
流石に警戒心の強い猫は俺がナニモノであるかを感知するらしい。半径数メートルの子猫共はみな一様に俺を睨み付けている。
「キーラ嫌われてるわねぇ……」
「どうしてだろう……皆普段は良い子なのに……」
「ええと……キツネはイヌ科だからじゃないかな?」
地球での分類上、猫はネコ目ネコ科。フェレットはネコ目イタチ科。キツネはネコ目イヌ科キツネ属と案外この場に居る動物は遠い親戚だったりする。犬と猫は仲が悪いという例があるが、犬とてネコ目イヌ科なのだ。
そんなこんなでアリサ嬢が例のごとくユー坊を撫で回したり、ユー坊が猫に追いかけ回されてそれに巻き込まれたメイドさんが紅茶を溢したりしていた時、
『あ……!!』
『来たな』
月村邸の庭にある森からジュエルシードの反応。大分近くだ。
『ユー坊!』
『うん、分かってる』
なのはの膝に乗っていたユー坊が飛び降り、森の中へ。
「あれ、ユーノどうしたの?」
「何か見つけたのかも。ちょっと探して来るね」
「大丈夫?一緒に行こうか?」
「ううん、平気。すぐ帰って来るから、待ってて」
森の中を進んでいる途中、ジュエルシードの発動の兆候が高まった。アリサ嬢やすずか嬢に近いこの場所ではリスクがある。
「結界は俺がやる。ユー坊は封印のサポート」
「了解 !」
足下に群青の魔方陣を展開。体系を表すその形はミッドチルダ式の円形魔法陣。
「座標固定……展開??」
封時結界とは周囲の時間と結界内の
時間をずらすことで、解除時に『修正力』で周囲の損傷を無かったことにするーーーと説明すると難しい事のようだが、結界魔法で言えば初級レベルだ。
周囲の景色が色褪せ、辺りがやや暗くなる。
(ん……?)
先に反応地点に向かったなのは達を追いかけようとした時、結界内になのはとユー坊以外の《異物》を探知した。
(管理局にしては早すぎる……何者だ?)
いずれにせよ、人の張った結界内に堂々と入って来たと言うことは、介入する気満々に違いない。
不測の事態に備え、魔力を全身に漲らせるとその場から駆け出した。
いつもと違ってジュエルシードは願い主の望みを正確に叶えたらしく、依代となった猫さんは大きくなっていた。バリアジャケットをまといレイジングハートを構える。
「……とりあえず、封印しないと!」
「そ、そうだよね。これだけ大きくなっちゃうとすずかちゃんも困っちゃうだろうし。レイジングハート、お願い??」
【All right,
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