暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
2部 P・T事件
4章 海上決戦
急展開
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「それについてはごめんね。
私だけならいいけれどどこまで話していいかわからなかったから」

「まぁなのはのカバーもしてもらっているから許してあげるわ」

「アリサありがと」

「アリサちゃんどういうこと」

「だってなのはの事だからどうせどじするでしょ
だから多分フォローしているのかなと思って」

「もうアリサちゃんも素直に心配って言えばいいのに」

 なのはの話を二人は親身になって聞いてくれて、
なのはは全てを伝えられないもどかしさと、二人の優しさがとても嬉しかった。

「あ、そういえばね。昨夜、怪我をしている犬を拾ったの」

「犬……?」

 なのはが話を終えると、アリサが場を盛り上げるように話を始めた。
アリサの言葉に、すずかは首を傾げている。
それを見て、なのはもつられて首を傾げていた。


「うん。すごい大型で、毛並みがオレンジ色で、おでこに赤い宝石がついてるの……」

 アリサの言葉に、なのはは思わず、あっと短く声を上げる。頭の中でフェイトの使い魔の姿が思い浮かんだ。

(もしかして、アルフさん……? でも、どうして……)

[綾ちゃんもしかして・・・]

[普通おでこに宝石は付けないから十中八九あの駄犬でしょ]

[駄犬って・・・]

 なのははそう疑問に思いながらも、アリサとすずかとの話しに集中した。
そして、学校が終わると四人はアリサの家にやってきた。

 そこで、なのは達が目にした人物は、

[――やっぱり、アルフさん……]

[……あんたか……]

 そこにはなのはが予想していたとおり、
フェイトの使い魔であるアルフの姿があった。
ほぼ全身に包帯を巻かれた姿は痛々しく、
ひと目見てかなりの怪我を負っていることがわかった。

[その怪我、どうしたんですか? それに、フェイトちゃんは……?]

[…………]

 なのはが念話でそう問い掛けると、アルフは何も言わずに背を向けて座り込んでしまった。

「あらら。元気なくなっちゃった。どうしたの? 大丈夫?」

「傷が痛むのかも。そっとしておいてあげよう?」

 そんなアルフを見て、アリサとすずかが心配するように話す。
なのはとしては、なぜアルフが今ここに居るのか理由を問いたかったが、
アルフがこのような状態では埒が明かないと、なのはが考えていると、すずかの腕に抱かれていたユーノが腕から飛び降り、
アルフの近くに歩みを進めた。

[なのは、綾さん。彼女からは僕が話を聞いておくから、
なのは達はアリサちゃんたちと行って]

[うん。お願い、ユーノくん]
「それじゃそちらは任せたね」

 なのははユーノにそう言葉を返すと、アリサとすずかとともに家へと入って
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