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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第610話】
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ル出来ないのよ。 ヒルトくんの意地悪」
ぷくっと膨れた楯無さんはシャッフルを終えて未来に渡す。
「リフル・シャッフルは私もテーブルじゃなきゃ出来ないですよ?」
最後に未来がテーブルにトランプを半分ずつ置いてリフル・シャッフル――終わると鈴音に渡り、ラウラを除いた六人でババ抜きを開始。
というのも俺が入ったら奇数になるのとラウラがあまりにもジョーカー持ちすぎて落ち込みぎみという事だろう。
ペアが出来、それらを出してゲームは始まる。
順調にペアを揃える面々――誰がジョーカーを持ってるかわからなかった。
「うふふ、取って良いわよぉ?」
そう言って母さんはわざとらしく一枚だけ飛び出すように見せていた。
ジョーカーかどうかは引くまでわからず、とりあえず引いてみるとハートの8だった。
ペアが出来、残り三枚――楯無さんがカードを引き、未来、鈴音、シャルと回って母さん。
さっき同様に飛び出す一枚――母さんの表情はニコニコしていた。
また飛び出したのを引く――今度はジョーカーだった、持ち前のポーカーフェイスで俺は楯無さんにカードを選ばせる。
「うーん、これかしら?」
そう言ってジョーカーを引く楯無さん、引いてジト目で見てくるが気にせず順番を待つ。
窓から富士山が見える――と、先にシャルが一抜けし、母さんも同じ様に二抜けした。
ペアが出来、それをテーブルに――俺は残り二枚、楯無さんが引けば残り一枚だけ。
楯無さんが引き、ペアが完成――残り一枚、三抜け確定で未来が引くと同様にペアが完成――四抜けだ。
そして鈴音が悔しそうに一枚引く――多分ジョーカーだろう、未来で停滞してた様だ。
「ふふん、一騎討ちねヒルト」
何度もシャッフルする鈴音、右と左に別れたトランプのカード。
迷うことなく俺は右のカードを取ると鈴音の表情が悔しそうに変化した。
「ああもうっ! もうちょっと葛藤してからとりなさいよ!」
「フフッ、電光石火のが良いからな。 って訳で上がりだ」
ペアが完成――鈴音がジョーカーを残して負け確定。
そうこうしている内に気付けば静岡を過ぎていた。
同時刻――京都。
「んー。 少し早く着きすぎたかネぇ……シャイニィ」
キセルを片手に京都駅前に着いた外国の女、人目につくその容貌に奇異の視線が向けられる。
右目には異形の眼帯、気崩した着物から露出して見える肩から胸元――だがそれよりも欠損した右腕が人々の好奇の目に晒されていた。
左手に持つキセルをふかせ、肩に乗る白猫に優しい眼差しを送る。
「……そうさネ。 少
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