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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第610話】
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ダリル、再度わざと下着が見えるように足を組み換える辺り、狙ってやっているのだと思った。


「エロガキ」

「……自分で見せてたら意味ないですよ、てか痴女扱いされますよ」

「あっはっはっ、それはないな」


 そんな笑い声が聞こえる――とりあえず俺はこれ以上からかわれる前に退散することにした。


「はいはい、エロガキで良いですよ。 じゃあ俺は別の席に行きますんで」

「あぁ、わかったよ」

「了解っス」


 そう言って二人はまたイヤホンを耳に挿した、俺も席から立ち上がるとトランプをしてるグループを見やる。

 鈴音とラウラの一騎討ちだった、ラウラがジョーカーを持ち、鈴音がラウラの表情を伺っている。

 ジョーカーに指を当てればラウラの表情は綻び、逆に隣のカードに触れると険しい表情に変わった。


「ふふん、これね!」

「あっ!?」

「へへーん、あっがりー♪」

「な、何故ジョーカーを引き当てられてしまうんだ……」


 明らかに落ち込むラウラ――表情に出てるのだが、ラウラはそれに気づいてないのだろう。


「ふふん、じゃあもう一回勝負ね。 ヒルトはどうする? アタシたちのグループでやる? それとも向こうで?」


 因みに鈴音グループにはラウラ、シャル、未来、母さんに楯無さんだ。

 残りは美冬が取り仕切ってババ抜きしていた。


「鈴音グループで構わないさ」

「ふふん、ならカード、配る――前にシャッフルね」


 そう言って鈴音はトランプをシャッフル――それを隣のシャルに渡してシャルもシャッフル――順番にシャッフルし、母さんから俺に手渡された。


「うふふ、久しぶりにヒルトのリフル・シャッフルが見たいわねぇ〜」

「え? ……了解」


 座席テーブルにトランプを置き、俺はリフル・シャッフルを行う。

 ある程度シャッフルさせ、テーブルからトランプを整えると今度は手の中でリフル・シャッフルを行った。


「わあっ、ヒルトって器用だね?」

「ふーん、やるじゃん」

「むぅ……一体どうなってるのだ?」


 そしてリフル・シャッフルを終えてトランプを整え、最後に片手リフル・シャッフルを行った。


「うふふ……、いつ見てもヒルトのシャッフルは鮮やかよねぇ♪ 皆、惚れ直したでしょぉ?」

「いや、母さん……ちょっと練習すれば誰にでも出来るから、これ」

「そうかしらぁ?」


 ふわふわと間延びした声、楯無にトランプを渡すと普通にシャッフルし始めた。


「……何よ、ヒルトくん?」

「いや、楯無さんなら対抗意識燃やしてやるのかなーって思って」

「……私、リフル・シャッフ
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