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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第609話】
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リア様、よろしかったのですか? 入場料の徴収をなさらなくても?」
「無論だ。 私はあくまでも一般の方にISを見てもらいたいのだ。 宇宙開発からはかけ離れ、今やスポーツという名の代理戦争の代わりとなった哀れなISを。 ……私は本来、ISがいつかまた宇宙開発用に開発されることを切に願っているが……まあ無駄だろうな」
「はぁ……我々はお金さえ貰えれば問題ないので」
「…………」
軽く一瞥したウィステリア――と、主催者は誰かに呼ばれたのか一礼してその場を去った。
「……興味がないという事は由々しき事だとは思わないかね、シャルトルーズ?」
「そう、だね……」
「ですが……これが現状でしょ、ボス?」
「ああ」
そう呟くウィステリア――。
「さて、まだ時間はある。 シルバー、シャルトルーズ、この周辺一帯を調べるぞ。 これから起こる惨劇――犠牲者を減らすためにな」
ウィステリアの言葉に頷く二人は会場を一緒に出て周辺一帯を調べるために奔走したのだった。
更に同時刻、場所は京都駅。
「んんっ! やっぱ修学旅行の定番は京都だよな!」
「そうそう! 京都の舞妓はんを見てナンパだな、信二!!」
成河拓斗と佐々木信二の二人、彼らの学校も一年生には珍しくこの時期に修学旅行だった。
そして其処から離れた場所では――。
「成樹、すまないが此方の店の茶葉を調べてきてくれないか」
「わかったよ、父さん」
笹川成樹――父親と共に京都に来ていた。
運命の輪は回り始める――古都京都を境に。
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