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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第608話】
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だ?」

「まあな」

「ヒルトくん、エミリアに一口ちょうだい?」

「え? ああ、良いぞ?」


 そう言って手渡そうとするのだがエミリアは首を振り――。


「ちーがーうーっ! ……もう、一口って言ったら口移しじゃん」

「え……」


 そう言って昨日同様に唇を突き出したエミリア――そのまま置いていこうとすると――。


「昨日の事、ばらしちゃうよ? ヒルトくんがエミリアを傷物にしたーって言い触らしちゃうよ?」

「え……」


 女尊男卑の昨今、そんな事を言い触らされては村八分――それどころか美冬や未来に何されるかと思うと恐怖した。

 いや、俺がそもそも肉体関係を持たなければ良かったのだが後の祭りだ。

 観念し、飲み物を一口含むと俺はエミリアと唇を重ねて口移しで飲ませる。

 互いの舌が絡み合い、エミリアの口内に一口含んだ飲み物を移すと喉を鳴らせて飲んでいった。

 しばらく舌を絡ませたが足音が聞こえてきたので咄嗟に離すとエミリアは少し頬を膨らませていた。


「あれ? ヒルトさんとエミリアさん? どうしたんですか、自販機コーナーで?」


 今度はソフィーが現れた、邪魔された事で膨れるエミリアだが。


「ううん、何でもないよ? じゃあエミリア、部屋に戻るね♪」


 手をヒラヒラさせてそのまま去るエミリアを、ソフィーは笑顔で見送った。

「ヒルトさんも飲み物買いに来たんですかぁ?」

「ああ、それでここでエミリアと会ってな」

「そうなんですかぁ。 あ、ヒルトさん。 良かったら私が作ったクッキー、食べませんか?」

「クッキー?」

「はい♪ えーっと……これですっ」


 そう言って小さなバックから取り出した小袋――ついでだが今のソフィーの服装は上は袖のない胸元までのブラウスにふわふわのフリルがついた短めの赤いフレアスカート、結構な短さだが彼女自身の脚線美が眩しい。

 運動会の時はブルマ姿だったが、スタイルは良い方だ。

 以前行った身体測定の記録では確か上から84、56、86だった筈――。


「ヒルトさん、食べてみてください♪」

「え? あ、あぁ……」


 笑顔を見せたソフィー――その笑顔は何処か色気があるものの、イヤラシイものではない、無自覚な儚さと色気が混じった感じだった。

 小袋から一枚クッキーを取り出し、食べる――程好い甘味が口内に広がり、サクサク食感の歯応えは癖になりそうだった。


「どうですかぁ、クッキーの味は?」

「めちゃくちゃ美味いな。 これ」

「わあっ♪ ありがとうございます♪」


 胸の前で両手を合わせて笑顔を見せたソフィー、その笑顔にドキッ
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