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ハルケギニアの電気工事
第03話:魔法覚えて有名人!?
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の葉があれば死人でも生き返るのでしょうけど、そういえばハルケギニアでは世界樹があるって聞いた事なかったな。DQのようにどこかに生えていたらいいのに。



 訂正します。開発した秘薬の事、母上にばれていました。いつの間に漏れたんだろう?

 ある朝、すごくご機嫌な母上が僕の部屋に来ました。

「ねえ〜、アルバート。新しいお薬を作ったんですってね。とっても効き目のあるお薬だって聞いたんだけどお母様にも1,2個くれないかしら?ちょっと調べてみたいのよ。良いでしょう〜!おねがい!」

 なんて、目をキラキラさせて言ってくるんですよ。手もワキワキしているし。断ったら何をされるか解らないような雰囲気でしたから、下手にごまかすことも出来ませんでした。
しかたなく、その場は病気治療用の秘薬を小瓶2個分渡して勘弁してもらいました。

 母上なら調べると言っても変な事には使わないでしょうから問題もないだろうと思ったのですが、これが見事に大外れ。
 隣の領で重病人が出たと聞いて、早速行って使ってみたらしく(これってもしかして人体実験?)、御臨終一歩手前の瀕死の重病人があっという間に治ってしまったそうです。
これで、なんかすごい秘薬があるらしいとの噂が近隣を駆け巡り、あっちこっちから問い合わせが殺到しました。
 母上も3歳児が作った秘薬なんて事はちっとも気にせずに使って、その上、その秘薬を作ったのが自分の息子だなんて事まであっけらかんと話してしまったそうです。おかげで僕の名前がいきなり有名になってしまいました。母上、あなたはどこまで天然なんですか?

 こんな事をしていれば、当然、噂はゲルマニアの首都『ヴィンドボナ』まで流れて行き、その噂を家臣から耳にした皇帝が興味を持つ事になります。そうなれば次にくるのは皇城からの呼び出しです。3歳児の首都呼び出しなんて普通ありますか?

 母上、この始末をどうつけるつもりなのですか?父上もここは喜んでいられるような場面ではないと思いますよ。

 ハ〜〜。目立ちたくなかったのに、どうしよう。
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