第03話:魔法覚えて有名人!?
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たようで、気がついたら外は暗くなってきました。
もうすぐアニーが夕食の知らせに来るでしょう。見つかるとややこしくなるので全部『王の財宝』にしまって、本を読んでいることにしました。
そんなこんなの毎日でしたが、時にはちょっと遠出をする時もあります。その日も朝から良い天気で、ハイテンションな母上に連れられ、アニーを含めたメイドさん3人を伴い、森まで秘薬の材料を取りに行きました。
最近、水のラインになったので魔法の訓練がてら秘薬作りの手伝いをするようになりました。その一環で薬草や薬になる木の葉、木の実なんかを取りに森や山に良く行くようになったわけです。
「アルバート、そっちの葉先が丸い草を取ってくれる?痛み止めの秘薬に使う薬草なのよ。あっ、そっちの葉はちがうわよ。それは良く効く毒薬に使う草よ。それを使ったら永久に痛みを感じなくなっちゃうわよ。」
「母上、冗談事ではありません。まるっきり正反対の薬じゃないですか。そういう大事な事はしっかりと教えて下さい。」
「あら、冗談だなんて嫌ね〜。今ちゃんと教えてあげたでしょう。だから大丈夫なのよ。」
「何が大丈夫なのですか?そんな根拠のない大丈夫なんて聞いたことがないですよ。あっ、これは傷薬に使う薬草だ。」
「ほら、ちゃんと覚えているじゃない。やっぱりアルバートなら大丈夫、大丈夫!!」
「………?なんだかな〜。」
これは自分でも色々調べて予習、復習をしっかりやっておかないとえらい事になりそうですね。治療のつもりで暗殺になりましたじゃ洒落になりません。
こんな調子で母上からは水系統の魔法、父上からは土系統の魔法を習い、水系統がラインになっただけでなく、土系統はトライアングルになりました。
もっとも、秘薬作りは神様から与えられたチート能力の内なのでメイジのクラスには関係有りません。母上には内緒ですがオリジナルの秘薬もすでにいくつか作っています。
その中でも最高の秘薬は2種類あって、1つ目は生きてさえいればどんな病気でも完全に直す事ができます。コレラ、チフスなどの伝染病でも、癌、白血病や破傷風、狂犬病などの病気、それに脳や心臓疾患など考えつく全ての病気に効果があります。
もう一つの薬は怪我用の薬で、腕や足を切り落とされても傷口をくっつけてこの秘薬を付ければ、あっという間にくっついて元通りです。さすがに流れた血液までは増やせないので、そちらは別の秘薬の増血剤を飲ませる必要がありますが、この秘薬が広まればハルケギニアの死亡率が一気に低くなる事は間違いないでしょう。
ちょっとやりすぎた気がしますから、万一僕や家族が戦争とかに巻き込まれた時のためということで今は隠しておきましょう。こんな秘薬があることが漏れると危ないことになりますから。
DQにでてくる世界樹
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