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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第606話】
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装甲各種は空力を流す流線型となっていて背部、サイドスカート、肩部内臓スラスターで出力を強化していた。
その分装甲が犠牲になり、火力方面も犠牲に、空いたパススロットも残り僅かになっている。
「その機体のコアを調整してるのは何で?」
「単純だ、イベントに出展するのだよ。 我がイルミナーティが主催するイベントで展示用としてな」
「……展示用なのにコアのフォーマットして、設定するんだ?」
怪訝な表情を浮かべたシャルトルーズ――そんな彼女に柔らかな笑みを浮かべたウィステリア。
「全ては……最悪の未来を防ぐためだよ、シャルトルーズ」
「……そっか。 ……わかったよ、でも……あまり僕に隠し事は無しだからね?」
「ああ……」
ふわりと笑みを浮かべたシャルトルーズ、触れるような口づけをウィステリアと交わした。
「……ウィステリア、京都に行くんだよね?」
「ああ、白と黒の騎士は互いに相容れる事なく戦い、古都は炎に焼かれる……。 この運命は変わらないだろう。 ……篠ノ之束を殺せば変わるが、【既にその結末は試した】のでな……」
「……何だか、ウィステリアって知らない間に詩を謳うようになったよね?」
「……フフッ」
僅かに微笑を溢したウィステリア、設定を終えたコアは胸部装甲に格納されていく。
そして機体を粒子化させる――その場に落ちる黒と蒼のチェーンネックレスを拾い上げたウィステリアはシャルトルーズを連れてその場を後にした。
時間は過ぎ、夜の学生寮。
京都視察用の荷物を纏めていたヒルト、着替えと歯磨きセット、後は携帯の充電器を鞄に詰め込む。
「……後は明日か明後日買い足せばいいかな」
ある程度纏めた鞄を机に置き、ヒルトはベッドに寝転がる――そして不意にムラムラと来る性欲、食欲を満たしたからだろう――無駄に元気になっていく欲望の塊に苦笑を溢した。
「そういや、ラウラとしてからずっと抜いてなかったな」
時間も時間で今から誰かを呼ぶという事も出来ないし、性欲発散の為だけに呼んでいては好意を無下にするのと同じだった。
だからといって妄りに関係を持つのも悪いのだが――。
「……とりあえずシャワー室で抜くかな」
そんな独り言を呟き、シャワールームへ移動しようとしたその時、控えめなノック音が響いた。
誰だろう――とはいえ今の状態は不味いのでバレないように壁に凭れ、片膝つくようにしてドアを開けた。
「ヒルトくん♪ こんばんは! エミリアだよ♪」
金髪のツーサイドアップで学園指定のジャージを着ていたエミリアがドアの前に居た。
「あ……スカーレットさ―
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