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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第606話】
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不安要素だけど……大丈夫かな?」

「今回は引率者も居るし、自衛隊も来るなら大丈夫っぽいかな」


 未来と美冬の二人は少し不安げな表情を浮かべながら生徒会室を出ていく。

 他のメンバーも解散の言葉を聞き、各々が生徒会室を後にする――出来ることはしておかないといけない。

 それに視察旅行は三日後、どれだけ準備が出来るかわからない俺だが、とりあえず一度母さんの元に向かうことにした。

 学園整備室、イザナミも黒夜叉の整備も終えた整備室の中はがらんどうになっていた。

 中に入ると母さんが現れる。


「あらぁ、ヒルト、いらっしゃい」

「ああ、てかえらくスッキリしたな」

「うふふ、イザナミも完成したからねぇ」


 少し寂しげに整備室を見る母さん――。


「母さん、視察旅行に向けて準備したいんだが……」

「うふふ、今さら機体に何かしても意味はないわよぉ」

「……そっか」

「残念そうにしなくていいわよ? ……ヒルト、第二形態移行した天・伊邪那岐ならやれるわ。 ……今回はお父さんは来れないから、貴方達と自衛隊で頑張るしかないけど……」

「親父が来れない?」

「ええ、この学園の専用機全て出払うから突出した機体がなくなるでしょ? だからあの人と残った教員で無防備な学園を守らないといけないのよぉ」


 それもそうかと納得、それに親父は先日の空母で危ない目にあったとか言ってたからな。


「じゃあどうするかな……」

「うふふ、なら準備期間中は視察旅行の準備って事で色々準備しなさいな。 気を張って当日まで緊張するよりも、気晴らしする方がいいわよぉ」

「……それもそうだな。 母さん、ありがとう」

「いいわよぉ♪ いつでも甘えに来なさいねぇ♪」


 手を振る母さんに見送られ、俺は一旦自室に戻ることにした。

 同時刻、場所はイルミナーティ本部第三整備場。

 投影キーボードを叩き、空中に浮かぶディスプレイを見ながら一つのコアを調整していたウィステリア・ミスト。

 ブラックボックス化されたコア内部を解析したデータがディスプレイに表示されていた。


「何やってるの? ウィステリア?」

「……コアの調整だよ、シャルトルーズ」


 第三整備場に現れたのはシャルトルーズだった、目を細め、露出したコアとそれを格納するIS――漆黒を基調に蒼のラインが入ったラファール・リヴァイヴだが明らかに形状が違っていた。


「……ラファール・リヴァイヴだけど、極端なカスタマイズがされてるね?」

「フフッ、これは私が【十歳の頃に】乗っていた機体だからね。 当時から愛用していた機動、運動性、旋回性能重視のカスタマイズだ」



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