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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
71稀人
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て下さい」
 いくら知能が高いドラゴンでも、宇宙の概念など無いまま聞かされても理解できない。それでも話し合い、近寄って手を取り合うのが必要だと感じた。
「そうか、では次にカズマ様の話でもしよう」
 多少柔らかい話題に切り替わったようなので、理解しようと務める。

「この世界にも、ごく稀に監獄の罪人では無い人物も訪れる。私達は稀人と呼ぶが、預言者とは違う。奴らは神の手先で、甘い言葉で人々を誑かし、この世の地獄の中で最も安く手に入る麻薬の入手方法を教えて回る。宗教と言う麻薬だ」
 宗教の話かと思い、多少理解出来そうだったが、それがカズマに関わる話とも思えなかった。
「私達もエリスやアクアのような女神を用意して、迎え入れや送り出しの際に顔も合わさせて神を信じさせる。狂信者による弾圧に魔女狩り、錬金術の禁止、異端禁止で文明の発展を可能な限り遅らせる。それとは違う方法でこの世を混乱させる者も来るが、何の目的も持たずこの世界を訪れる人物、お前達や私のような地獄の獄卒でもなく、預言者といった神の使いでも、罪人でもない人物だ」
 街頭に立って神の救いを歌い続ける人物を見たこともあるが、許可されるはずもなく追い払われるか、牢獄に放り込まれて、行いを改めなければ短い一生を牢で過ごす。
 本物の預言者は見たことが無いが、アガペーの伝道者としてならカズマもその中に入る。あのマヌケな顔をした人物が預言者や稀人と聞いて、やっと頬を緩ませたドラゴンの少女。
「宗教的にはこの煉獄での勘定を終えた人物、より高位の場所に移転するのも許されているのに、わざわざ住み慣れた三次元の地獄に帰って来る馬鹿な稀人。多くの動物の魂などを引き連れて来る、恩赦を受けた人物だ」
 全てのサッキュバスを開放し、魔族の呪いすら解ける人物。それは罪人たちに呼ばれて、請われて、降臨を願われて下生したのでは無く、出ていくのが嫌で戻ってきた人物らしい。
「動物たちの魂は口々に叫ぶ「このヒトに住みよい場所を」「私達の感謝を受け取って」「このヒトはもう許されている」などなど、数十万単位で騒ぐので非常に五月蝿い。嘴からギャアギャア騒ぎ立てて、本当の神とは関係がない私達にまで喚き続ける」
 カズマの回りにも、見えない幸運と祝福が渦巻いていて、その力が全ての呪われた存在を救ったのだと知り、涙ぐむ一同。
「簡単な計算方法として、貧しい人物が少い収入や財産の大半を、罪人ではない動物に与えると効果が高いようだ。この世界の獄卒になる人物か、罪人の中でも模範囚として優遇されている者が、大きい財産から半分を寄付しても大して役に立たん。特に、苦しめるべき罪人である人間を救うことがあれば、逆に苦しめられ、罪を重ねる事にもなる」
 今までは貧しい者に喜捨するのは正しいことで、清く正しい預言者と貧しい人物を同一視して救うのは
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