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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第604話】
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私達も小学校以来じゃない?」

「うん、京都&奈良。 THE定番だよね」

「そうなんだ? 美春は京都、初めてだから楽しみだ!」

「私もだ、というよりも日本の何処でも私は見てみたいのだが」


 未来、美冬、美春、エレンと話し合っていた。


「こほん、鈴ちゃんとセシリアちゃん。 二人には生徒会副会長であるヒルトくんを同行させるからね♪」


 そんな楯無の言葉に、セシリアは何時もの腰に手を当てるポーズを取り、鈴音もニィッと八重歯光らせて笑う。


「ヒルトさんと一緒であれば、古都京都も素晴らしい所になりますわね♪」

「へぇ、ヒルトと一緒なら構わないわよ? 三回目だけど、気のせいにしてあげる」


 二人して水を得た魚の様に喜ぶ一方、選ばれなかった面々は――。


「……むぅ」


 小さく膨れた箒、隣の一夏が顔を覗き込んだ。


「どうしたんだ箒? 膨れて――トイレか?」

「ば、馬鹿者! 誰が!!」


 少しデリカシーのない一夏に、目尻を吊り上げて睨む箒。


「ヒルトと同じ班じゃない……班じゃない……」


 虚ろにそう呟くシャル、心ここに在らずといった感じだ。


「状況終了、帰投する」


 同じく虚ろなラウラ、勝手に帰ろうとしかけてクラスメイト全員で取り抑えていた、帰れば連帯責任という事でクラス全員グラウンド十周なのだ。

 今や一組は大所帯、流石に走りたくはない。


「ヒルトと同じ班……。 ……まあたまにはいいか」

「むぅ、美冬だって一緒の班になりたかったのにぃ」


 未来はちょっと残念そうにするも、たまにならいいかと割り切るが、美冬は兄と一緒の班じゃないのが不服だった。


「私も私も! 私もヒルトと回りたいんだからっ!」

「なかなか君と一緒になることが出来ないな」


 ぷくっと頬を膨らませて我が儘を言う美春、エレンは少しだけ残念そうに呟いた。

 だが、もっと悲惨な子がいた――生徒会織斑一課の更識簪、織斑一課として一夏と一緒に行動しなければいけなかった。

 勿論当初は一夏をヒーローとして見てたが今はもうそんな風には見ていない。


「何で私だけ……」


 しくしくと心の中で泣く簪だった。

 全校集会も終わり、教室へと戻る途中――。


「ヒルトさん、隣よろしいかしら?」

「私も、良いよねヒルトっ♪」


 同意を得る前にセシリア、鈴音の二人は俺の腕をとり、絡ませるのだが――。


「あーっ!? セシリアも鈴音も何やってんのよ!?」

「ま、まあまあエミリアさん。 とりあえず落ち着こっ」


 セシリアと鈴音がヒルトの腕を取って絡ま
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