第3話 改訂版(2019/04/30)
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る為にも朱菜の言っていた様に仮面を改めて貰うことにしよう。
「お前らの里を豚頭族に襲わせた魔人のと同種の仮面か改めてくれ。あっ、形見だから汚すのは勘弁な」
俺がそう言いながら仮面を差し出すと、一番近くにいた中立の立場をとっている朱菜が受け取った。
「申し訳ありませんが、少しばかりお預かりさせて頂きます」
「うむ」
……自分で言っといてなんだが、「うむ」って何様だ?普通に考えて他種族の姫に対する態度じゃないよな?けど、そんな俺に対して朱菜はツッコミや嫌悪といった反応も見せず、受け取った仮面を大鬼族達の所へと持って行く。
リグルド達にやった校長ネタでもそうだったけど、して欲しい時にツッコミを貰えないっていうのは何か悲しいな。と、こんなことを考えている内に仮面が大鬼族達の手に渡った。
「言われてみれば、里に現れた魔人のとは異なる様な。形状も道化師には全く見えぬ……」
「朱菜の言う通り、この仮面には抗魔の力が備わっている様です」
「では、あの魔人の仮面とは別物になりますな。あの魔人は妖気を隠してはおりませんでした」
「ということは……」
仮面の改めを終えた赤髪中年&赤髪青年、白髪巫女お姉さん、居合爺さん、他多数の大鬼族が一斉に俺に視線を向けて来る。
そんな中、朱菜は俺の仮面を赤髪中年の手から抜き取ると、俺のいる所までやって来て仮面を差し出してきた。
「リムル様、改めて謝罪させて頂きます。お父様やお兄様を含め里の者が大変ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」
「こちらの勘違いで攻撃を仕掛けてしまい、申し訳ない。虫のいい話と思うかもしれぬが、どうか謝罪を受け入れてくれぬか?」
立ったまま深々と頭を下げる朱菜と片膝立ちで首を垂れる赤髪中年。その後ろには同じ様に他の大鬼族達が頭を下げている。そんな集団で謝罪なんてされたら、俺調子に乗っちゃうじゃん。
「うむ、苦しゅうない。ところで、そっちの名有りの御嬢さん――朱菜さんだっけ?朱菜さんは本当に大鬼族なのか?他の大鬼族達と違って角がないみたいだけど」
うん。我ながらうざいくらいに調子に乗った。「苦しゅうない」って、何処の殿様だよ。あっ、調子に乗ったついで(?)に気になっていたことを聞いてみた。
ぶっちゃけ、この朱菜って娘は普通の大鬼族とは思えないんだよね。他の大鬼族と違って角が無いし、あの不思議な眼も気になる――って、あれ?瞳孔と虹彩の形が変わってる?
さっきまで波紋模様に巴紋が浮かんだ万華鏡の様に煌めくワインレッドの眼だったのに、今は普通(?)の赤紫色の眼だ。
「
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