最終章:夢を追い続けて
第51話「動き出す者達」
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一人の男性が出てきた。
「やぁ、なのはから話は聞いてるよ。」
「士郎さん。」
なのはの父親である士郎さんが、俺を出迎えてくれる。
どうやら、既に事情は通してあるらしい。
...どうでもいいけど、士郎さん若々しすぎるぞ...。母親の桃子さんもそうだけど。
「...世界が混乱しているのは、普通に暮らしている人たちにも伝わっているよ。既に、何度か女性が被害に遭う事件も起きている。」
「やはりですか...。」
「そのほとんどが男性の復讐による事件。そして、それに反発するように女性権利団体の過激派も動き始めているというのを、裏から情報を入手している。」
「っ.....。」
...既に、水面下では混乱に乗じた動きがあったようだ。
裏に通じる伝手がある士郎さんも、その情報は掴んでいるらしい。
「どんな事情で君達が動いているのかは分からない。...けど、もしこの世界の混乱を鎮めるつもりなら、協力は惜しまないつもりだ。」
「...最終的な到達点は違いますが、その過程で鎮めるのは必須です。...俺は、ただ桜さんを止め、本来の夢を叶えたいだけですから。」
「なるほどね...。」
庭の中を進み、家にある道場の扉を士郎さんは開ける。
「少なくとも、邪な目的ではないと理解したよ。...だから、僕らも協力しよう。」
「......。」
その中には、既に恭也さんが木刀を持った状態でそこにいた。
その妹である美由希さんも同じように木刀を持っている。
「強くなりたいのだったね?既に自らの型を持っているから、御神流は教えれないけど...僕らが相手をすることで、強さを磨くといい。」
「....お願いします!」
そして、俺は強くなるために同じく木刀を構えた。
―――...俺は、強くなる。そして、いつか桜さんに追いつく...!
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