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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第90話:アイドルマスター?
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「今、小劇場やら居酒屋やらで歌ってる方々は、それら下積みを積んできた方々なんだ。それを無視して『歌って金貰う』なんて烏滸がましいんだよ!」
「何よぅ。じゃぁ如何すんのよ! 私、今から努力するなんて真っ平なのよ!
歌姫
(
アイドル
)
がダメなら、やっぱりメイドになるしかないじゃない!」
「絶対ダメですよ! マリー様がメイドなんて犯罪に近いですよ!」
「そ、そこまで言うか雇われ身のクセに!」
「雇ってくださってるのは陛下ですよ! マリー様は無関係です!」
ジュディーさんが正しい。
「マリー……お前は大人しく芸術高等学校に入学して、音楽の勉強を「絶対にイヤ! 第二の人生なんだから、今ある知識を活用した人生を歩みたい!」
ウルフの言葉を遮って自らの欲望を吐露する女……第二の人生って言葉が気になる。
「清々しいまでの我が儘っぷりだな、オイ」
「お父さんに楽譜書かせる。ピアノもギターも弾けるし、音楽の勉強してきてたみたいだから、多分書けるはず。そうすれば劇場等に努める楽団の連中も私の伴奏を出来るはずだから、問題解決よ!」
「直ぐに親父を頼るんじゃない、ダメ娘! 昨晩大喧嘩して自立するように叱られたばかりだろう……手伝ってくれるワケ無いぞ」
「そ、その原因を作ったのはウルフじゃん! 如何すんのよ……責任取りなさいよ!」
「そうやって直ぐ人の所為にするぅ……マリーの悪いクセだぞぅ☆」
実際その通りだと思うが、チャラけた感じで
本人
(
マリー
)
のおでこを人差し指で突くのは逆効果だと思う。
だって……
「ふざけんなぁコラァ! 私の将来のことで真剣に考えてるんだぞ! ちょっとは持てる
権力
(
ちから
)
を駆使して、私の人生を安楽にしやがれコノヤロ−!」
ほら……余計に怒っちゃってる。
「う〜ん……そう言われてもなぁ……俺、音楽は詳しくないからなぁ……」
流石のウルフもマリーの我が儘っぷりに困り顔。
何か手伝えないかなぁ……?
「……ね、ねぇウルフ。芸術高等学校に在学してる人で、音楽を専攻してて、マリーの歌を聴いて譜面を書き起こせる人を雇うってのはダメかなぁ?」
結局他人任せでマリーの努力は皆無だけど、ウルフを助けたいし……取り敢えず提案をしてみた。
「あぁ……なるほどねぇ! リューノ、それ良いアイデアだよ!」
「そうよ。リューノ最高! 何だったら其奴と一緒にデビューして、伴奏も任せちゃえば良いんだしね」
ウルフに『良いアイデア』と褒められた。嬉しい?
「よ〜し、そうと決まったら早速行動開始よ! ウルフ、芸術高等学校に行きましょ。そして貴方の
権力
(
ちから
)
で有能な人材をスカウトするのよ!」
相変わらず一方的ね。
「ちょっと待て、マリー。姫じゃなくなったのは俺の所為だから、芸術高等学校へ
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