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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第599話】
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すし、まさか泳ぐわけにもいかないですから」
「うふふ、ちゃんと用意してあるわよ」
そう言って近くの茂みからアタッシュケースを取り出した刀奈、二つある内の一つは俺に渡された。
というか、あらかじめ二人分用意してたのだろうか。
中を開けるとウェットスーツに足鰭、シュノーケルにボンベと一式あった、しかも本格的なタイプだ。
「ヒルトくん、制服はここで脱いでそれに着替えて」
「了解です」
手早く脱ぎ、俺はISスーツの上からウェットスーツを着、足鰭、シュノーケルにボンベを担ぐ。
刀奈も同様に制服を脱ぎ捨てるとウェットスーツに着替えた――もちろん下はISスーツだ、残念何かじゃない。
しかし――この格好だと泳いで行くような気がしなくもないのだが。
「ヒルトくん、この下に個人用小型潜水器があるの、それを使って行きましょう」
「わかりました。 ……てか使い方わからないんですけど――」
「うふふ、難しくないわよ? 簡単にレクチャーするから、お姉さんを信じなさい」
笑顔でそう告げる刀奈――なんとかなるだろうと思い、割りきる。
ペタペタとペンギン歩きする俺と刀奈――足鰭は非常に歩きにくい、何とか柵を乗り越え、桟橋から海へ着水。
海中には二基の小型潜水器があった――刀奈は潜ると、ハンドサインで俺に合図をした。
俺も潜る――海中にはやはり魚の姿が見え、海底に沈むテトラポッドから魚の群れが現れた。
プライベート・チャネル通信が届く――刀奈からだ。
『ヒルトくん、私の隣の小型潜水器を使って。 使い方はこのまま教えるわ』
チャネル通信を繋いだまま、刀奈のレクチャーを受ける俺――前も思ったが彼女は説明が上手だ、バカの俺にも分かりやすく説明してくれる。
一通りの説明を終えた刀奈――チャネル通信は繋いだまま告げる。
『ヒルトくん、道案内は私に任せて。 夕方でも海底は暗いから見失わない様に。 ……じゃあヒルトくん、行くわよ!』
そう言って先行する刀奈、俺も後を追うように小型潜水器を稼働させて後を追う。
深度約三〇メートル――海上から注ぐ夕陽で何とか見失わずに済むも、ちょっとでも目を離せば刀奈を見失いそうで不安だった。
静寂が包む海底――通り過ぎる魚群、時折鮫も見るが興味がないのか通り過ぎるだけだった。
『ヒルトくん、平気?』
『ははっ……ぶっちゃけると物凄く不安ですよ。 ……どれだけ進んでも景色は変わらないですし、刀奈を見失ったらって……』
『……ヒルトくんもそんな一面、あるのね?』
『もちろんですよ……。 ……だから、必死に見失わずに着いていきますよ』
『う
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