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憑依先が朱菜ちゃんだった件
第2話 改訂版(2019/04/30)
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過ぎです。余りの格好良さに気絶しそうになりました。生リムル様、ヤバし!ですね。



【視点:リムル】



「本当の炎を見せてやろう」


俺は目の前で刀っぽいのを構えている老人とビームサーベルっぽいのを構えている中年と青年の大鬼族(オーガ)に対してそう告げると、腕を真上に挙げて特別技能(エクストラスキル)『黒炎』を発動させた。


「こ、これは!?」
「黒炎…、だと?」
「まさか、姫様以外に天照を使える者がいようとは……」


ん?今、爺さん大鬼族(オーガ)が口にしたアマテラスって何だ?天照大神じゃないよな?この『黒炎』と同じ炎系スキルの名称か?

取り敢えず、大鬼族(オーガ)達は黒炎系スキルを知ってるみたいで、ビビってくれてるみたいだな。このまま戦意喪失してくれたら助かるんだが……。


「あ、あの炎は妖術ではありません。周囲の魔素を利用せず、純粋にあの者の力のみで形作られています!」


おっ!後衛の巫女装束を纏った白髪の大鬼族(オーガ)のお姉さんが大鬼族(オーガ)側の戦意を更に喪失させる様な説明をしてくれたぞ。いいぞ、もっとやれ!!


「長、御方様と若を連れてお逃げ下され。ここはワシが―――」
「黙れ、爺。散って逝った同胞の無念を、長である我が晴らさず逃げるなどできるものか」
「親父の言う通りだ、爺。俺も朱菜の無念を晴らさず生き恥を晒すくらいなら、最後まで戦ってこの場で果てた方がまだマシだ」


ヤバッ!脅しが完全に裏目に出た。ってか、朱菜って誰?人の名前っぽいけど、もしかしてあの青年の恋人だったりするのか?リア充か?リア充なのか!?……いや、これまでの会話から死に別れてるっぽいし、リア充じゃないか。


「長、若……。それではワシもお供しましょうぞ!!」


あぁ、爺さん大鬼族(オーガ)も抜刀術の構えを取り始めた。もうこれは殺っちゃうしかないのか?ってか、さっきから何気に中年と青年の持ってるビームサーベルが気になるんだけど?

いや、ビームサーベルっていうよりライトセイバーか?ジェダ○の騎士?御二人はジェダ○の騎士ですか?この後、フォースとか使って来るの?

俺が現実逃避気味にそんなことを考えていると、いきなり『黒炎』の真上に何者かが現れた。


「餓鬼道・封術吸印」


『黒炎』のせいで姿は見えないが何者かがそう告げると、『黒炎』は掃除機に吸われる埃の様に何かに吸収され、あっという間に消えてしまった。

『黒炎』を吸収した者は当然のことながらそのまま落下し、俺の目の前に降り立つ訳なんだが、俺はその姿に思わず見惚れてしまった。

何故なら巫女装束に羽織と羽衣を纏った桃髪の美少女が危な気も無く、音すら立てずに目の前に降り立っ
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