第21話
[9/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
達を緊急訪問した話には続きがあってね。パパはアリシア女王達に和解調印の依頼の他にある”提案”をしたのよ。」
「”提案”、ですか……?」
「その”提案”とは一体どのような内容なのでしょうか?」
レンの話を聞いてある事が気になったエマは不思議そうな表情で首を傾げ、アルゼイド子爵は真剣な表情でレンに訊ねた。
「うふふ、その”提案”とはね……――――和解調印式までの公平性を保つ為にメンフィルが捕縛したアルフィン皇女を和解調印式の日まで”中立地帯”であるリベールに預ける提案よ。」
「何ですって!?」
「まさか皇女殿下は、和解調印式の日まではリベールに保護されていたのか!?」
驚愕の事実を知ったその場にいる全員が血相を変えている中サラ教官とトヴァルは信じられない表情で声を上げ
「大正解♪幾ら帝位継承権を持つアルフィン皇女がユーゲント皇帝の代わりに調印しても、アルフィン皇女はメンフィルの”捕虜”だから、それを理由にエレボニアが今回の和解調印について難癖を付けて中立勢力に協力してもらって和解条約内容の変更を主張してくることはわかりきっていたから、それを防ぐ為に”不戦条約”を提唱し、両帝国と友好を結び、今回の戦争に関しては”中立の立場”であるリベールにアルフィン皇女を預ける提案をしたのよ。―――で、慈悲深いアリシア女王は調印の日までの公平性を保つ為かつメンフィルの捕虜になってしまったアルフィン皇女の身を心配して、アルフィン皇女の保護を受け入れたのよ♪」
「ハハ……確かにリベールはアルフィンを預ける相手としてうってつけの相手だね……ちなみにメンフィルに捕縛されたアルフィンはいつリベールに移送されたんだい?」
レンの説明を聞いたオリヴァルト皇子は疲れた表情で呟いた後レンに訊ねた。
「アルフィン皇女を捕縛したその日の夜――――つまり、パパがアリシア女王達に和解調印の依頼等をした後にアルフィン皇女を移送してアリシア女王達に預けたから、アルフィン皇女がメンフィルの捕虜であった期間は実質たった約4時間の上、捕虜にしたアルフィン皇女はメンフィルの旗艦である”モルテニア”の貴賓室で過ごしてもらったし、移送までの間アルフィン皇女に接触したメンフィルの関係者は移送する際に同行したパパとママを除けば一人だけで、しかもその人物はオリビエお兄さんも信用できる人物よ?」
「……その人物は一体誰だい?」
「――――ユミル領主の娘にしてリフィアお姉様の専属侍女長であるエリゼ・シュバルツァーお姉さんよ。」
「ええっ!?そ、その人も確かバリアハートで戦った……!」
「あのリィンって黒髪の軍人の妹にして”聖魔皇女”の専属侍女長だね。」
「何故彼女だけが皇女殿下に接触したのだろうか?」
オリヴァルト皇子の質問に対し
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ