第21話
[5/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
新しいメンフィル帝国領にも新たな遊撃士協会の支部の設立を依頼しただけよ?」
「そ、それって………!」
「エレボニアによって撤退させられた支部の一部の復活を条件にこの和解条約を認めさせたのね!?」
「クソッ!本部の連中は何を考えているんだ!?支部の復活の為だけにこんな不公平な形で調印された和解条約を認めるなんて……!」
小悪魔な笑みを浮かべたレンの説明を聞いてある事を察したトワは不安そうな表情で声を上げ、サラ教官とトヴァルはそれぞれ怒りの表情で声を上げた。
「うふふ、他の遊撃士達の感情はともかく、少なくてもトヴァルお兄さんが遊撃士協会本部の判断を責める”権利”はないと思うわよ?」
「それはどういう事だ!?」
「レンがメンフィルが和解の為にエレボニアの領地の贈与を請求する話をした際、本部長を含めた人達はレンの前でこう言っていたわよ?――――『今回の両帝国間の戦争勃発は僅かとはいえ、アルフィン皇女を護衛していた遊撃士にも責任がある事は明白。よって、本来ならば遊撃士協会はメンフィル帝国がエレボニア帝国に謝罪金並びに賠償金代わりに要求すると思われるエレボニアの領地の領有権の贈与について口出しする権利はない』ってね♪」
「!!」
「それは……………」
「………つまりは遊撃士協会本部がそのような判断を下した原因の一端はトヴァル様も担っているという事ですか。」
「シャロンッ!」
トヴァルの疑問に対して不敵な笑みを浮かべて答えたレンの答えを聞いたトヴァルは目を見開き、オリヴァルト皇子は複雑そうな表情をし、静かな表情で呟いたシャロンをアリサは声を上げて睨んだ。
「結局今回の件の一番の原因はメンフィルとの戦争の件同様あんたって事じゃない、トヴァルっ!!」
「ガッ!?」
するとその時サラ教官は怒りの表情で自分の隣に座っていたトヴァルの胸倉を掴んだ後殴り飛ばし
「きょ、教官!?」
「大丈夫ですか、トヴァルさん!?今、傷を治療します……!」
サラ教官の行動にエリオットが驚いている中エマはトヴァルに駆け寄って治癒の魔術をかけはじめた。
「そんな奴をわざわざ治療してやる必要はないわよ、エマ!―――いえ、いっそむしろここで息の根を止めた方が―――って、離しなさい!」
「冷静になってください、サラさん!今は味方同士で争っている場合ではありません!」
一方サラ教官はトヴァルの傷を治療する事は不要である事をエマに指摘した後席を立ちあがってトヴァルに近づいて追撃しようとしたが、サラ教官の行動に気づいたクレア大尉がサラ教官を背後から抑えつけて指摘した。
「うふふ、クレアお姉さんも言っているように冷静になって落ち着いたら?第一わざわざサラお姉さんがトヴァ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ