第21話
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和解条約に無理矢理調印させたんだろう!?――――遊撃士協会に所属する遊撃士として、あくまで中立の立場で今回両帝国が調印した和解条約について介入させてもらう!」
クレア大尉は唇を噛みしめて厳しい表情でレンを見つめて反論し、怒りの表情で声を上げたトヴァルは宣言をした。
「へえ?それで遊撃士協会は、”中立の立場”としてこの状況でどうするつもりなのかしら?」
トヴァルの宣言を聞いたレンは不敵な笑みを浮かべてトヴァルに問いかけた。
「今回両帝国の間で起こった戦争を終結させる為に両帝国が調印した和解条約書はエレボニア帝国側は余りにも不公平な立場で調印したと思われる。よって『支える籠手』の紋章に賭けて、この和解条約書の調印のやり直し並びに公平な和解交渉、そして和解調印の実行が必要である事を宣言する!」
「トヴァル殿………」
トヴァルのレンに対する反論を聞いたラウラが明るい表情でトヴァルを見つめたその時
「クスクス……フフ…………―――――アハハハハハハハハッ!」
笑いを噛み殺していたレンが突然大声で笑い始めた。
「何がおかしいのよ!?」
突然大声で笑い始めたレンの意図が理解できないサラ教官は厳しい表情でレンに問いかけ
「うふふ、だってレン達メンフィル帝国がそんな”余りにも簡単な予想される問題が浮上する事”も予想できないと本気で思っている遊撃士協会―――いえ、トヴァルお兄さんのお気楽な考えが余りにもおかしくてつい大声で笑っちゃったのよ。まさかメンフィル帝国がトヴァルお兄さんが口にした問題点に気づかずに対策も取っていないと本気で思っていたのかしら?」
「え………」
「………どうやらその口ぶりですと、メンフィル帝国はトヴァル様が口にした問題点についての対策も既にされていたようですわね?」
不敵な笑みを浮かべたレンの問いかけを聞いたトヴァルが呆けている中シャロンは真剣な表情でレンに訊ねた。
「クスクス、その様子だとどうやらみんな和解条約書に調印したエレボニア帝国の代表者ばかりに気を取られて、アルフィン皇女以外に調印した人達の事については気づいていないようね?」
「皇女殿下以外に調印した人達って後はメンフィル帝国の代表者しかいないと思うんですけど…………ええっ!?ちょ、調印者の中に”リベール王国代表、リベール王国女王アリシア・フォン・アウスレーゼU世”の名前もあるからリベール王国の女王様もこの和解条約書に調印しているよ……!」
レンの指摘を聞いたトワが困惑の表情で再び和解条約書に記されている調印者達の名前を確認すると驚きの声を上げ
「ええっ!?リ、リベール王国の女王陛下が!?」
「い、一体どうなっているの!?」
「!?リベールどころか遊撃士協会も調印して
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