第21話
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殿下、本当にアリシア女王陛下―――リベール王国もこの和解条約内容を全て把握し、納得した上で調印したのでしょうか?この和解条約が成立してしまえば、リベールまで混乱に陥る可能性があると思われるのにアリシア女王陛下がこの和解条約内容を認めて、調印したとは正直信じられないのですが………」
「へ………それってどういう事ですか?」
「多分―――いえ、間違いなく第六条の件の事を言っているのだと思うわ。」
クレア大尉の質問を聞いて不思議そうな表情をしているマキアスの疑問にサラ教官は重々しい様子を纏って指摘し
「第六条って………」
「『”百日戦役”の”真実”―――――”ハーメルの惨劇”を世界中に公表する事』、か。」
サラ教官の指摘にエリオットは目を丸くして条約が書かれてあるコピーの書類を読み直し、ガイウスは静かな表情で呟いた。
「”百日戦役”…………12年前に起こったリベールとの戦争の件か。」
「”百日戦役”の”真実”――――”ハーメルの惨劇”って一体どういう事なのよ……?シャロンは何か知っている?」
「…………それは………………」
ラウラは考え込み、アリサに視線を向けられたシャロンは複雑そうな表情で言葉を濁した。
「………………―――わかった。ちょうどいい機会だ。”ハーメルの惨劇”の内容をみんなにも教えよう。」
「……本当によろしいのですか、殿下?」
オリヴァルト皇子の答えを聞いたアルゼイド子爵は静かな表情で問いかけた。
「ああ。”ハーメル”の件を公表する事も含まれている和解条約が成立した以上、私達が黙っていても、どの道判明してしまう事だ。”ハーメルの惨劇”とは―――――」
そしてオリヴァルト皇子は決意の表情になってその場にいる全員に”ハーメルの惨劇”を説明した――――――
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