第21話
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の補佐をさせる提案をして、パパもその提案を了承したから、アルフィン皇女は一人でシルヴァンお兄様と和解交渉をした訳ではないわよ?」
「ダヴィル大使………?一体誰の事なんだ……?」
「――――ダヴィル・クライナッハ男爵。エレボニア帝国の大使の一人で、リベール王国の王都にあるエレボニア帝国大使館に務めておられる方です。」
「と言う事はエレボニア帝国の大使も皇女殿下と一緒にメンフィル帝国と和解交渉をしたのですか………」
レンの話を聞いてある事が気になったガイウスの疑問にクレア大尉が答え、マキアスは複雑そうな表情で呟いた。
「ええ、そうよ。わざわざリベールとエレボニアの戦争勃発のリスクを背負ってまでオリビエお兄さんを和解調印式に呼ばなくても、オリビエお兄さんよりよっぽど交渉事に関して経験豊富なダヴィル大使がアルフィン皇女の補佐をしてシルヴァンお兄様と交渉をしたのだから、オリビエお兄さんが和解調印式にでなくても問題無かったでしょう?」
「ハハ……確かにリベールの旅行から帰ってくるまで滅多に社交界にも出ず、皇族としての交渉もして来なかった私と比べれば長年”大使”として様々な交渉に関わって来たダヴィル大使の方が適任だろうね。ちなみに和解調印式はいつ行われたんだい?」
「今日の午前9時に始まって、午後3時頃に終わったわよ。」
「ええっ!?きょ、今日!?」
「よりにもよって、今日に和解調印式が行われていたなんて………」
「ふ〜ん、なるほどね〜。午後5時以降でないと君達に会えないって言っていたのは、和解調印の件を知ったボク達が和解調印式に乱入しないようにする為だったんだ。」
「あ……っ!」
和解調印式が今日行われた事を知ったトワは驚き、ジョルジュは複雑そうな表情で呟き、意味ありげな笑みを浮かべたミリアムの推測を聞いたアリサは声を上げた。
「うふふ、メンフィルの同盟国であるリベールまでメンフィルのようにエレボニアとの戦争勃発を防ぐ為の”措置”なんだから、その程度の情報操作はしても仕方ないでしょう?―――まあ、例え今朝レン達がオリビエお兄さん達に和解調印の件を教えて、その件を知ったオリビエお兄さん達が和解調印式に乱入しちゃったら、お人好しなリベールはともかく他の中立勢力のエレボニアに対する心象は最悪になってその結果、シルヴァンお兄様達―――メンフィル側が要求する和解条約に対して”中立の立場”としてアルフィン皇女達と一緒に条約内容の緩和の嘆願はしなかった可能性も考えられたから、”全部終わった後に知って”良かったでしょう?」
「………………………」
不敵な笑みを浮かべたレンの説明にその場にいる多くの者達は複雑そうな表情をしたり、辛そうな表情で黙り込んでいた。
「……レン皇女
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