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英雄伝説〜灰の軌跡〜
第21話
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言ってくる勢力も納得せざるを得ないでしょう?しかもリィンお兄さんとアルフィン皇女の年齢差はたったの2年だから、アルフィン皇女の嫁ぎ先はあらゆる意味でシュバルツァー家の跡継ぎであるリィンお兄さんが適任なのよ♪」

「……言われてみれば皇女殿下の政略結婚相手としてシュバルツァー家はエレボニア帝国としては安心できる皇女殿下の嫁ぎ先ですわね。シュバルツァー男爵夫妻は戦争勃発前は皇女殿下を匿い、戦争勃発後も故郷が襲撃され、シュバルツァー男爵閣下ご自身も重傷を負ったにも関わらず皇女殿下の身を案じ、お二人のご子息であるリィン様はご両親の為に今回の戦争に参加して手柄をあげて、和解へと導いたのですから。」

「それらの件を考えると”シュバルツァー家”が跡継ぎに嫁いで来た皇女殿下を肩身の狭い立場で過ごさせる可能性はないでしょうね。」

「しかもシュバルツァー家は公爵に昇格する上、クロイツェン州の統括領主になる事が内定しているから、結果的にエレボニアのメンツも守られる事になるよね〜。」

「ハハ……アルフィンの政略結婚でエレボニア(わたしたち)を含めた勢力の苦言の対策にもなるからリィン君がアルフィンの相手の候補として最初から挙がっていたのか………アルフィンの兄として、そしてエレボニア皇家の一員として、その事は不幸中の幸いと思うべきだろうね。そのお陰でアルフィンは敗戦国の姫君として嫁いでも、嫁ぎ先で肩身の狭い立場で過ごす事もないだろうしね………」

「…………………」

更なるレンの説明を聞いたシャロンとサラ教官、ミリアムはそれぞれ静かな表情で呟き、オリヴァルト皇子は疲れた表情で呟き、アルゼイド子爵は目を伏せて黙り込んでいた。



「クスクス、色々と話が逸れたけどこれでわかったでしょう?今回の和解条約の件は既に遊撃士協会自身も認めている上、メンフィルが捕虜にしたアルフィン皇女には何の危害も加えていない所か捕虜として破格の待遇で過ごしてもらったし、和解調印までのほとんどの期間は”中立地帯”にいた為和解調印までの公平性は保たれている上”中立地帯”で和解調印がされ、その和解調印に遊撃士協会を含めた”中立勢力”も立ち会って和解条約に同意して調印しているのだから、トヴァルお兄さんの宣言―――――『支える篭手』の紋章を賭けての宣言は何の意味もない事に。」

「ッ!!……すまん………役に立たない所か俺自身がお前達の足を引っ張っていた………!」

「トヴァル殿………」

「…………………今までの話を聞いて一つだけ気になる事が出て来たわ。今までの話からすると本部の連中も和解調印が行われる事や皇女殿下がリベールに保護された事もあんたとの交渉で知っていたのに、何でその情報がレグラム支部に回って来なかったのよ?あたし達がレグラムにいる事もレグラム支部の受付を
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