第21話
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らあがっていたのでしょうか?」
呆れた表情で指摘したレンの正論に反論できないジョルジュが複雑そうな表情で答えを濁している中エマは不安そうな表情で呟き、アルゼイド子爵は真剣な表情でレンに訊ねた。
「え………それって、どういう事なんですか?」
「レグラムの時もリィンがバリアハートでの手柄の件で最有力候補にあがったって言っていたから元からリィンがアルフィン殿下のお相手としての候補に挙がっていたって事になる事だよ。」
「確かに普通に考えたらありえないよね〜。”男爵”は貴族の爵位の中では最下位なのに。」
「もしかして身分にうるさいエレボニアに対する嫌がらせとか?」
アルゼイド子爵の疑問を聞いたエリオットの疑問にトヴァルとミリアムはそれぞれ静かな表情で答え、フィーはジト目でレンを見つめて訊ねた。
「そんなバカバカしい嫌がらせをメンフィルがする訳ないでしょう?―――リィンお兄さんがアルフィン皇女の相手として最初から候補にあがっていた理由の一つはシュバルツァー家に対する”詫び”の為よ。」
「へ………”シュバルツァー家に対する詫び”………?」
「その”詫び”とは一体どういう事に対する”詫び”なのでしょうか?」
フィーの推測を呆れた表情で否定した後答えたレンの説明を聞いたマキアスは呆け、クレア大尉は真剣な表情でレンに質問した。
「エレボニアの内戦が勃発した際、内戦に無関係のメンフィルは巻き込まれないと高をくくっていたせいでユミルには防衛の為の臨時の派遣兵の一人も送らなかったから、その”詫び”よ。で、レン達メンフィル帝国の怠慢によってユミルが襲撃された”お詫び”としてアルフィン皇女をシュバルツァー家の跡継ぎであるリィンお兄さんに嫁がせる為にリィンお兄さんもアルフィン皇女の結婚相手の候補としてあがっていたのよ。特にリィンお兄さん達の両親――――シュバルツァー男爵夫妻は戦後のアルフィン皇女の処遇について随分心配していたと聞いているわ。アルフィン皇女がリィンお兄さんに嫁ぐ事で自分達の所でアルフィン皇女を可能な限りの好待遇で過ごしてもらう事ができるでしょう?」
「それは……………」
レンの説明を聞いたラウラが複雑そうな表情をし
「それにアルフィン皇女がシュバルツァー家の跡継ぎであるリィンお兄さんに嫁げば、リィンお兄さんとエリゼお姉さんの両親は当然として、リィンお兄さんやエリゼお姉さんも両親の意志を組んで強制的に嫁がされてきたアルフィン皇女を大切にするでしょう?どうせアルフィン皇女の処罰の件でもお人好しなリベール王国あたりが口出しして来る可能性が高いでしょうから、アルフィン皇女を大切に扱う可能性が高いシュバルツァー家にアルフィン皇女を嫁がせた方がリベールを含めたアルフィン皇女の件で文句を
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