第21話
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…」
小悪魔な笑みを浮かべたレンの推測を聞いたガイウスが複雑そうな表情をしている中静かな表情で語ったオリヴァルト皇子の意志を知ったラウラは明るい表情をした。
「まあ〜、何だかんだ言ってもユーシスは”四大名門”だからね〜。例え今回の戦争や内戦の件で”四大名門”の権威が落ちても、”四大名門”の一角である”アルバレア公爵家”を味方にできる事はアルノール家にとっても”利”はあるしね〜。」
「ミリアムちゃん!時と場所を考えて発言してください!」
「後、頼むから遠回しな言い方をいい加減少しでも覚えてくれ………」
そしてミリアムが呟いた言葉を聞いたアリサ達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中クレア大尉は声を上げてミリアムに注意し、マキアスは疲れた表情で指摘した。
「あの……先程レン皇女殿下はエリゼさんがリィンさんの”正妻”になる予定だと仰いましたが、エリゼさんが正妻だとするとアルフィン皇女殿下は正妻になれない事になるのですが………」
「そ、そう言えば………!」
その時ある事が気になっていたジョルジュはレンに質問し、ジョルジュの質問を聞いたアリサは不安そうな表情で声を上げた。
「ええ。さっきも説明したようにアルフィン皇女がリィンお兄さんと婚約するまでにリィンお兄さんはエリゼお姉さんを含めて既に6人の女性達と婚約しているんだから、アルフィン皇女はリィンお兄さんの側室でリィンお兄さんの妻としての序列は最下位である7位になるわね。」
「お、皇女殿下が側室で、しかも序列が最下位だなんて………!?」
「失礼を承知で意見させて頂きますが、皇女殿下に対する扱いとして幾ら何でも非常識すぎませんか?皇女殿下は”帝国の至宝”と称えられている上、帝位継承権もお持ちになられているのですから正妻は無理でもせめて、側室としての序列は一位にすべきだと思われるのですが………」
レンの答えを聞いたトワが信じられない表情をしている中ジョルジュは複雑そうな表情でレンに指摘した。
「あのねぇ……リィンお兄さん達は妻の序列を全員で話し合った上それぞれが納得する序列にしてレン達メンフィル帝国もその序列を承認したのに、そこにアルフィン皇女が割り込んでせっかくリィンお兄さん達やメンフィル帝国が納得した序列を乱すなんて、そっちの方が非常識だと思うのだけど?―――しかも戦争の和解の為に”政略結婚”として嫁いで来た皇女が。」
「それは…………」
「リィンさんもそうだけど、エリゼさんを含めたリィンさんの婚約者の方達は政略結婚でリィンさんに嫁いでくる事になるアルフィン皇女殿下の事をどう思っているのでしょうね………?」
「…………レン皇女殿下。素朴な疑問なのですが、何故リィン殿がアルフィン皇女殿下のお相手としての候補に最初か
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