第21話
[12/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
すが、元クロイツェン州の統括領主であった”アルバレア公爵家”に対してはどうするおつもりなのですか?」
アルゼイド子爵の疑問に答えたレンの話を聞いたエリオットが驚いている中サラ教官は疲れた表情で呟き、オリヴァルト皇子は苦笑し、ラウラは複雑そうな表情をした後すぐに気を取り直してレンに訊ねた。
「あ…………」
「だ、だが今の”アルバレア公爵家”で生きている人物は………」
「ユーシスさんだけですから、現当主であるアルバレア公とアルバレア公の跡継ぎであるルーファス卿が戦死した以上、ユーシスさんが現時点で”アルバレア公爵家”の当主と言う事になりますね。」
ラウラの質問を聞いたエマは呆けた声を出し、マキアスとクレア大尉はそれぞれ複雑そうな表情で呟いた。
「逆に聞くけど、どうしてそんな質問をしたのかしら?―――和解条約の第4条にも”四大名門”が”貴族として”メンフィルに帰属する事は許さないって書いてあるのに。」
「確かに和解条約の第4条の緩和条件の所にも書いてあるな………『貴族連合軍に加担していた”四大名門”を除いたエレボニア貴族のメンフィル帝国への帰属の不許可を条件付きの許可(条件、爵位を一段階下げる。)』だから、”四大名門”である”アルバレア公爵家”は貴族としてメンフィル帝国に帰属する事はできねぇな………」
「そ、そんな……それじゃあ家族どころか、実家の地位や故郷まで失ったユーシスはどうなるんですか……!?」
不敵な笑みを浮かべたレンの指摘を聞いたトヴァルは複雑そうな表情で和解条約書を見つめながら呟き、エリオットは悲痛そうな表情でレンに訊ねた。
「さあ?レグラムでも説明したようにユーシスお兄さんには”アルバレア公爵家”が所有していた莫大な財産の四分の一を渡す事になっているから、”平民”として生活するんだったら少なくても一生生活費には困らないはずよ。”平民”としてメンフィル帝国に帰属してリィンお兄さんみたいに手柄をあげてお家復興を目指すか、もしくはエレボニア帝国がユーシスお兄さんを引き取って、ユーシスお兄さんに”貴族”として今後のエレボニア帝国を支えてもらう等今後どう生きるかはユーシスお兄さん次第よ。―――まあ、それ以前に今回の戦争や内戦の件があるからエレボニア帝国がユーシスお兄さんを引き取った所で、”アルバレア公爵家”の爵位を剥奪するかもしれないけどねぇ?」
「それは……………」
「――確かに今回の戦争や内戦の元凶の一つは”アルバレア公爵家”だが、ユミル襲撃に関わらず、貴族連合軍にも加担していないユーシス君まで罰するつもりはない。さすがに爵位は下げざるを得ないだろうが………ユーシス君が望んでくれるのならば、私達エレボニア帝国はユーシス君を”貴族”として受け入れる所存だ。」
「殿下……
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ