第21話
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兄さんには既にアルフィン皇女以外に6人の婚約者がいるのよ♪」
「ろ、”6人の婚約者”って………!」
「ほえええ〜!?あの人、”六銃士”の”黄金の戦王”みたいに冗談抜きのハーレムを作ったんだ〜!?」
「とんでもない女タラシだね。」
「ふふ、まさに”英雄色を好む”ですわね。」
「ハア……何でアタシ達が”導く”はずだった起動者に限って、様々な意味で”規格外”の人物なのよ………」
レンの答えを聞いたアリサは信じられない表情をし、ミリアムは驚き、フィーはジト目で呟き、シャロンは苦笑し、セリーヌは疲れた表情でため息を吐いた。
「確か七耀教会は重婚を認めていなかったから………リィン君達はアルフィンとの結婚も含めて混沌の女神教か癒しの女神教に結婚式を頼むつもりなのかい?」
「ええ。リィンお兄さん達の結婚式を取り仕切る司祭はママ―――ペテレーネ・セラ神官長とティアお姉様―――ティア・マーシルン・パリエ司祭長に務めてもらう予定よ。」
「ペテレーネ・セラ神官長にティア・マーシルン・パリエ司祭長………確かその名前はゼムリア大陸に存在する異世界の宗教の……」
「―――”ゼムリア二大聖女”と称えられている混沌の女神と癒しの女神、それぞれの宗教の”聖女”認定されている聖職者にしてゼムリア大陸での両宗教の活動を取り仕切っている方々です。」
オリヴァルト皇子の質問に答えたレンの答えを聞いたガイウスが考え込みながら呟いた言葉の続きをクレア大尉が答え
「そのような重要人物達が協力して、彼らの結婚式を取り仕切るとは……何故メンフィル帝国は彼らの為にそれ程の好待遇をするのでしょうか?」
「うふふ、リィンお兄さんは今回の戦争を早期に終わらせたメンフィルの新たな”英雄”にして将来はクロイツェン州の統括領主になるんだから、その程度の好待遇は当たり前でしょう?ああ、それと”シュバルツァー男爵家”は今までの働きを評価してリィンお兄さんの代で”公爵家”に昇格する事が内定しているから、リィンお兄さんは将来の”シュバルツァー公爵”よ。」
「ええっ!?リ、リィンさんが将来のクロイツェン州の統括領主で、しかも貴族の爵位では一番上の”公爵家”の当主!?」
「幾ら戦争による手柄の件があるとはいえ、”男爵”から一気に”公爵”に昇格させるなんて、常識では考えられない出世の速さね……」
「ハハ、エステル君達がメンフィル帝国から貴族の爵位を貰った時以上かもしれないね。」
「それは……………レン皇女殿下。殿下もご存知の通りクロイツェン州の統括領主は”アルバレア公爵家”です。和解条約でクロイツェン州の大半がメンフィル領と化する事ですから新たな統括領主を決める事は当然で
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