森の騒乱編
第1話 改訂版(2018/04/30)
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足止めも、その後の逃走も容易です。このまま皆が残っていては大鬼族という種族そのものが滅びかねません」
「姫。我らが姫の造りし忍具や宝貝を使えば豚頭族の軍勢など退けられましょう」
「爺。確かに忍具や宝貝を使えば豚頭族を退けられるでしょう。ですが、敵の数は数千。例え上手く退けられても、多数の忍具と宝貝が奪われることにもなるでしょう。
そして、生き残った豚頭族は奪った忍具と宝貝を使って再び攻めて来る筈。それを何度も繰り返されれば、いつかは全ての忍具と宝貝が豚頭族の手に渡ってしまうことになります。
そんなことになれば、ジュラの大森林は豚頭族によって蹂躙されてしまいます。豚頭族の軍勢と戦うなら、私達だけでなく他種族とも手を取り合うべきです。
今は生き残っている全ての同胞と共に忍具と宝貝を持って逃げ延びるのが上策。………お父様、大鬼族の長としてご決断を」
「ッ!………爺、長として命じる。生き残っている全ての者に武器庫に保管してある忍具と宝貝を持ち出し、この里を捨てて封印の洞窟付近まで逃げ延びる旨を伝えよ!」
「あ、あなた!?」
「親父!!?本気か!?本気で朱菜を1人残して―――」
「黙れ!……息子よ、その先は口にするな。種族の長とは時として大を生かす為に小を切り捨てる決断をせねばならんのだ。私は大鬼族の里の長として――――」
「お父様。その先を口にする必要はありません。お父様の決断は正しく、またこれは私が自分から申し出たことなのですから。何も気に病む必要はありません」
「朱菜ッ……!」
「爺、皆。お父様やお母様、お兄様、里の他の皆のことをお願い。守って上げて」
「「「「御意!!」」」」
私は爺(後の白老)や皆(後の紫苑、蒼影、黒兵衛)にお父様達の事をお願いすると、瞬身の術を使い、生家でもある長の屋敷を後にした。
……さて、ここまでの会話等で勘の悪い方でも気付いていると思いますが、一応言っておきます。今まで言ってなかったんですが実は私、転スラの朱菜ちゃんに憑依転生しちゃった元日本人なんです。
しかも、原作朱菜ちゃんではなく、前世の私が考えたチートというかバグスペック朱菜ちゃんに憑依転生です。どうして朱菜ちゃんに憑依転生したのか不明なんですが、この世界に生まれてから朱菜ちゃんライフを堪能してはいます。
あっ、この転スラ世界での私の目標も言っておきますね。まず、リムル様の妻になることが一番の目標です。あと、私個人で原作崩壊できそうな所はしていこうと思っています。
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