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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第597話】
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「それにヒルトくん連戦じゃん!! 誰だって倒れちゃうよ!!」
一年を中心に巻き起こるブーイングの嵐、流石に事態を収集させようと教師が宥めようとするがそれより早くオーランドの怒声が響いた。
「黙れ小娘どもがァァァッ!! 現実を見ろ! あの落ちこぼれは倒れておる! 試合終了のブザーがなる前に倒れた!! 誰がどう見ても引き分けだろうがァァァッ!!」
意地となってヒルトの勝利を認めないオーランド――刹那、乾いた音が響き渡る。
「なっ!? き、貴様……何をする、ブリュンヒルデ!!」
織斑千冬だった――平手打ちでオーランドの頬を叩いた千冬。
叩かれた頬が赤くなり、オーランドは頬を大袈裟に擦った。
「いい加減にしていただきたい。 有坂は勝った――この学園に居る全ての専用機持ちに、貴殿方も見たはずだ」
「何が全ての専用機持ちだ! まだ更識楯無、ダリル・ケイシー、フォルテ・サファイアの三名も残っておるではないか!! それにブリュンヒルデ! 貴様も専用機を――」
言い切る前に吹き飛ぶオーランド――我慢の限界からか織斑千冬の拳がオーランドのこめかみに突き刺さり、派手に回転して地に伏した。
ピクピクと気絶するオーランド――異様な殺気を放つ千冬に反対派は脂汗を流した。
「……おい、反対派諸君。 不幸にもオーランド・カーン氏は突風によって飛来した小石に頭をぶつけ、吹き飛んだ。 軽い脳震盪を起こしてるだろうが問題はないだろう」
「さ、左様です。 ふ、不幸にも小石が飛んできました……」
本能で悟った反対派――逆らえば自分達もああなる……ここはIS学園、何処の国にも属さない――例えIS委員会が力を誇示しても、本当に意味は為さないと肌で感じた。
「……レイアート会長、お見苦しい所を御見せして申し訳ありません」
「いえ、此方こそ委員会の恥を晒しました。 ……オーランド・カーンの今回の不祥事は委員会でも問題にさせていただきます。 流石に目にあまりました、今のやり取りも記録されていますし、先程委員会に出資為さってるスポンサーからもオーランド・カーンに関する情報をいただきましたからね。 ……ヨーロッパ視察も中止して、我々はアラスカに戻ります」
立ち上がるレイアート会長――それに倣うように反対派四人も立ち上がった。
「有坂ヒルト君の代表候補生選出は今回の模擬戦の結果と試合ログがあれば問題ないと思います。 スコット、ダスティ! オーランドを連れて帰ります。 ……ですがその前に、市内の病院で検査をしてからです。 正門前に既に車を回してます、そこまで運んでくださいね」
会長に逆らえなかった――オーランドの腰巾着である反対派四人にそ
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