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やはり俺がネイバーと戦うのは間違っているのだろうか
3.由比ヶ浜結衣は木炭を生成する
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叶えてくれるんだよね?」
「いいえ、それは違うわ」
 どこぞの超高校級の奇跡の人じみたことを連想させるようなことを雪ノ下の言葉の通り、ここは何でも屋や生徒会のようにただ助けて願いを叶えるのではない。
「ここは、人の自立を促すところよ」
 雪ノ下曰わく、つまりは人に魚を与えるか、魚の釣り方を教えるかの違いらしい。つまるところ、願いが叶うかはそいつ次第、というわけだ。
「そ、そっか。なんかかっこいいね」
 あ、八幡わかった。この子アホの子だ。間違いない。俺のサイドエフェクトがそう言っている。
「叶うかはあなた次第。でも、できる限りの手伝いはするわ」
「あ、あのね、クッキーを……」
 由比ヶ浜のその言葉と同時に雪ノ下がくいっと顎で廊下の方を指し示した。そして、総司からもテレパシー通信。なんだよ。
(この前ランク戦で勝った分、売店で金平糖買ってください)
「はあ、ちょっと売店で買ってくるわ」
「あっ!八幡さん!待ってくださいよ〜」
 






「なんだこりゃ」
 目の前には木炭。あたふた後ろにはあたふたする由比ヶ浜。その横にこめかみをおさえている雪ノ下。俺の隣に木炭を見てどん引きしている総司。いったい何をしたらこんなカオスな空間が生まれるんだ。
 時間は数十分前まで遡る。 






 そして、遡ること数十分前。俺と総司は自販機で適当に話し込んでいると、雪ノ下から家庭科室へ来るようにとメールが届いた。
「クッキーを作るわよ」
 どうにも由比ヶ浜の依頼はクッキー作りらしい。
 なんでも、とある男子生徒に助けられたからお礼がしたいのだとか。だが、クッキーを作ったことないさらに言うなら料理をしたことがないため我らのところへ来たと。一波乱ある予感。つーか、オトモダチに教えてもらえよ。そう思ったのだが、
「あまり知られたくないし、こういうマジっぽい雰囲気、友達とは合わない、から」
 とのことだ。いや、マジっぽい雰囲気ってなんだよ。
 つーかそもそも、こんなコイバナを我らが奉仕部に持ってくる方が間違いだ。選択肢を間違っている。
 まずぼっちのスペシャリストこと俺。太刀川さんなみの戦闘バカでかつ俺にしか話しかけないためクラスぼっちの総司。そして、同じく瀟洒なクラスぼっちの雪ノ下。このぼっち三銃士がそろう。奉仕部にできること何て限られてる。
 二人だけで話してたからどんなに深刻な話かと思えばこれだよ。いや安心できたと行っても良いかもな。あれだろ?「あんたなら大丈夫だよ〜」とか言っといて、フられたら「あの男マジサイテー」とか言っとけばいいんでしょ。こんなに推理できるとか八幡マジ天才。
 そんな思考してると、総司と雪ノ下が肩をすくめてため息をついていた。おいこらそこ。心を読むんじゃーない。
 しかし、そ
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