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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
19.生還者対最強妖精
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のような色の髪を逆立て、鋭い目つき。逞しい肉体に見るからにレア装備な赤いアーマーを見にまとい、キリトにも劣らない大剣を背負っている。
その視線は、直接対峙したわけでもないリーファにまで恐怖を覚えさせるほど鋭く冷たい。
「───スプリガンとインプがこんなところで何をしている。どちらにせよ殺すには変わりないが、その度胸に免じて話だけは聞いてやろう」
キリトは臆することなく言葉をつなぐ。
「俺の名はキリト。こいつはシュウ。スプリガン=インプ同盟の大使だ。この場を襲うからには我々四種族との全面戦争を望むと解釈していいんだな」
───うわぁ
リーファは絶句した。ハッタリをかますにもムチャクチャすぎる。
唖然とした顔を向けるサクヤとアリシャー・ルーに向かって必死でウインク。
さすがのサラマンダーの指揮官も驚いたようだった。
「スプリガンとインプが同盟だと……?」
しかしその表情はすぐに戻る。
「……護衛の一人もいない貴様らをその大使だというのか?」
「護衛ならここにいるだろ」
シュウがわずかに前に出る。
「ふっ……一人いたところで大した装備も持っていないお前を大使とはにわかに信じられない」
「大勢で動くにはまだ時期が早ぇからな。それにお前らみたいに大勢で動いて奇襲前にバレたくもねぇからな」
シュウは明らかに挑発している。この場でこれだけの人数と戦闘になれば敗北は確実なのになぜそんな無謀なことをするのだろうか。
するとしばしの沈黙の後に小さくサラマンダーの指揮官が笑うと、
「いいだろう───オレの攻撃を三十秒耐え切ったら貴様らの話を信じてやろう」
サラマンダーは背中に手を回すと巨大な両手用直剣を抜き取った。暗い赤に輝く刀身に絡み合う二匹の龍の装飾が施されている。
「ずいぶん気前がいいね」
キリトも背中から巨剣を抜き取るとサラマンダーと同じ高さまでホバリングする。
「ユージーン将軍、あのインプは私が相手してもいいですか」
サラマンダー部隊の中から声が聞こえたかと思うと一人の男が姿を現した。サラマンダーの特徴でもある真っ赤な短めの髪。他のプレイヤーたちとは違く鎧ではなく赤い羽織に黒の袴といったまるで昔の侍のような格好をしている。
「……いいだろう。あの生意気な男を潰してこい」
「承知しました」
すると侍のような男は腰から刀を抜き取るとシュウがいる台地まで降りてくる。綺麗な曲線を描く刀身が青白く光を放ち、装飾の一切ない刀。
「空中はユージーン将軍が戦われる。その邪魔になってもいけないのでキミの相手はここでしましょう」
「そりゃどうも、こっちもキリトの野郎があんたらの大将の相手するから暇だったんだよ」
軽く肩を回してから背中
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