課外授業のデイウォーカー
最下層・抜き取られた聖杯と上役達×公開処刑と化したフィールド
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ながらアーシアによる回復後、ある意味でヤバい危険モードと化した滅びの魔力が解き放たれる。奴は防御無しで受けたのだが、残された宙に浮かぶ聖杯と下半身のみで上半身は綺麗さっぱり消滅したかに見えた。
これで終わりなはずがないと思いきや、残った断面から肉が盛り上がり形を作って完全復活したマリウス。普通ならあり得んが聖杯の力で再生されたとしか思えん。
「ふむ、見て下さい。瞬時に回復特性も得ました。これも取り出した聖杯からの力が、所有者の体内にあった頃よりも抵抗なく放出可能なのでしょうね。上半身消滅時は流石に魂も消えるかと思いましたが、下半身に残留する魂があればこの程度の損傷は復活できるレベルのようですね」
「アレが聖杯の力、上半身が無くなろうが頭だけになったとしても体の一部があれば復活可能と言う事か」
「先程グレンデルが言ってた事は本当のようですね『魂さえ残っていれば体を新調できる』と言うのは」
「だがこの状況で拍手する輩が居るようだな」
ヴァーリやルフェイに曹操も気付いたが、この状況を見て如何にもこちらが有利だと思ってる輩がいる。マリウス以外の吸血鬼で、祭儀場の暗がりから多数の人影が出現した事により警戒態勢を取るグレモリー眷属。
「・・・・やはりそうだ」
「再生能力が向上している」
「まるでフェニックスのようですな」
出現した中年・初老のクソジジイ達の威厳がある者ばかりで、純血吸血鬼だから立ち振る舞いだけで王族かそれに近い偉い者らなのだろう。コイツら全員マリウスに荷担した者ら、皆々の登場によりコイツは口元が緩んでた。
「これは叔父上方。準備整いました。どうされます?早速更なる強化を施しますか?」
「夜の永遠住人である吸血鬼は、弱点の多い種族だがそれを無くすとどうなるか分かってるつもりなのか?」
「日の光、流水、十字架、聖水・・・・人間よりも優れた種族であるのに、我々はそれらを抱える所為で彼らの隆盛を許してしまった」
更なる強化についてもだが、吸血鬼と言う種族を無くすと絶滅危惧種となってしまうのは俺的にヤバい事だ。人間以外の種族でも弱点はあるが、それを補う事で弱点克服しようと努力する心得を持つ。上級悪魔だろうと己の力を強くしようと修行する悪魔はレアだし、チートな力を使うのは俺達だけで充分かもしれん。
「聖杯を用いて我々は吸血鬼を遥か超越した存在に作り替える!」
「そして人間共に代わり、この世界を支配せねばならない。我ら上位種に支配されてこそ、人間達は本来の家畜としての本懐を遂げられるのだよ!」
・・・・家畜ね、どんだけ見下すんだコイツらは。まあここには半神半魔と神に神滅具持ちが五人居るし、吸血鬼や悪魔は一部の者達に威厳やら格上と言う調子に乗ってる者らが沢山居るから腹立
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