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大淀パソコンスクール
節目の日

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してやった。よみがなの部分は関数を利用し、名前のフィールドに漢字で名前を入力すれば、自動でよみがなが入るように設定しておく。こいつが少しでも、早く正確に、そして楽に住所録を作成出来るように……

 その間、川内はじっと黙って俺の操作を見ていた。何か感じるところがあったのか、時々俺の肩をつかむ手に力が入っていた。本音を言うと、ちょっとこり気味だったから、そのまま肩を揉みほぐしてくれても良かったのだが……そんなことを言おうものなら、セクハラオヤジに転落してしまう気がして、すんでのところで口走るのを我慢した。

 数分の俺の奮闘の後、完成した住所録フォーマット。念の為俺は、出来上がったフォーマットを川内の保存フォルダに保存しておく。あとは完成したときに上書き保存さえしておけば、これが消えることはない。

「うっし。元は作った。だからあとは、お前が自分で住所と名前と電話番号を入れていけ」
「ホントに?」
「色々と小技も使っておいた。これなら入力もだいぶ楽になるはずだ」
「ありがと!」

 俺は席をたつが、川内は俺の肩から手を離さない。わざわざ俺の右隣に来て、俺の右肩から手を離さずに、嬉しそうに俺を見上げていた。

「うわー……改めてこうやってみると、せんせーおっきいねぇ」
「そか?」
「うん」

 いや、そんなに背が高い方じゃないけどな俺……背が俺の首筋より少し上ぐらいしかない、川内の方が背が低いんじゃないかと思うんだが……俺は川内が肩から手を放すのを確認した後、隣の自分の席に戻る。OSはすでに立ち上がっていて、スタンバイOKの状態だ。

「なぁ川内?」
「うん?」

 川内はちょうど自分の席に座り、今まさに入力を始めようとしているところだった。見慣れたWordじゃなくてマス目模様にExcelだというところに不安を感じているのか、その表情は、珍しく若干引きつっている。気にせずガンガン打てばいいのに。こいつも緊張することなんてあるんだなぁ……。

 自分のOSが立ち上がってることを確認した後、Accessのタイルを探してダブルクリックする。画面に表示されるAccess立ち上げ中のアニメーションを無視し、俺は隣の川内を振り返った。今日のうちにフォームだけでも作っておかないと……

「この前『夜戦しますか?』てやつ、俺やってたろ?」
「ぁあ、あれ? 楽しかったよねー」
「俺は今日もあれをやらにゃいかん。分からないところは聞いてくれて構わないから、おれも作業を進めてもいいか?」
「いいよ。でも分からないところはちゃんと教えてね?」
「おう」
「生返事しないでね」
「おーいえー」

 ……お、ちょっと緊張がほぐれたか。川内の表情がすこーし柔らかくなった。

 俺はそのままAccessを立ち上げ、作成途中の
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