黒衣を狙いし紅の剣製 05
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メだろうな。
すれ違いから離婚なんて可能性だってあるわけだし。管理局の仕事は大きな括りでは公務員だろうが、拘束時間が長い仕事もあるし、危険な任務もある。互いに仕事を尊重できる関係じゃないと上手くいかねぇだろうな。
まあそれに関しては……
「散々あれこれ言ったあたしが言うことでもねぇけどさ、あんまフェイトいじめてやんなよ。結婚に向かないって点じゃなのはやはやてだって一緒なんだから。お前やシュテルとかもだけど」
「我も入るのか……他の者とは使える時間も違うのだが」
「そうだよ。それ以外でもはやてやディアーチェは家庭的だし、シュテルも凝り性なところはあるけど一通りできるよね。なのはも昔はともかくヴィヴィオと暮らすようになってからは家事全般上手くなったし……」
「いや、そういうんじゃなくて……別に能力的には問題にしてねぇよ。ただお前らってはたから見たら美人で性格も良くてエリートだろ? それで怖気づいちまう男も多いだろうし、局で働いてる連中に関しては人間が出来た奴じゃないとすれ違いから破綻とかしそうだしな」
「ディアーチェは? ディアーチェは局員じゃないし」
「ディアーチェはあれだ。口調とかはともかくお前らの中で最も完璧だし、求める理想も高い。まあそれは自分にだけかもしんねぇが、相手側が自分はこれだってもんがないと押し潰される気がする。そういう意味で向いてねぇ」
何であたしが恋愛相談みたいなことしてんだろうな。その手の経験なんて皆無だってのに。
慕ってくれる野郎どもはいるが、あれは上司とかに対するやつだからな。まああたしみたいな成りが好きな奴ってそうはいねぇだろうけど。
それに……人間の姿はしてるけど、人間と違うところも多いしな。怪我をしてもはやてから魔力もらえば人よりも早めに回復するし。まあ……大分ガタが来てんのか、傷の治りも遅くなってきてんだけど。
でも……それでいいんだよな。
はやての次の主なんてあたしを含めてヴォルケンリッター達は考えてねぇし。それに……人間と同じ身体になってきてるようなもんだからな。傷の深さで治る早さも変わってくるし、場合によっては死ぬ。兵器として生きてたあの頃に比べたら……いや比べられないくらい幸せなことなんだし。
「まあそもそもの話なんだけどよ……そういうの抜きにしてもお前ら一途過ぎっからさ。他の男も寄りづらくなってるし、寄ってきたところで結果は見えてる。いつまでも今の関係が続くとは限んねぇんだから……まあ後悔のないようにしろよ」
「ヴィータ……」
「今日の貴様は……その、何というか大人だな」
「だから子供扱いすんじゃねぇ」
お前らよりも遥かに長い時間生きてるっつうの。あの頃を生きてたと言っていいかは微妙なとこだが。
というか……ふたりにお前らショウのこと好きだろって
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